先日来、花のモノクロ写真も面白いなって、時々トライしている。
きっかけは、このサボテンの花。
サボテンの花は普通とは違って無機質のガラスやセラミックでできた造り物のような感じがする。そこで、その無機質で半透明の感じをアピールしたいと思った。もともと白色だから、モノクロにしてみた。そしてちょっと輪郭を押さえたのが、この写真。
周辺の邪魔な緑色がなくなり、イメージ通りの質感。花の中からうすぼんやりと光が出て、周りを照らしている。
続いて、このミントの花。サボテンの花の例から、白の花は適性があるように思った。この花の場合、花の所々に茶色の部分がみられること。それがモノクロにすると、背景に溶け込むのではないかと思った。
やってみると狙い通り。そして花の蕊のとんがった感じが強調されていて面白い。
また周辺を暗くしたが、カラーの場合よりもいろんな要素がない分、イメージに一直線の調整ができると思った。
そして、赤いハナカンザシもトライしてみた。
花びらの外側が赤で中心部が白なのだが、モノクロにすると中心部の白が強烈に光を放つ。むしろこうすることで、内なる生のエネルギーを直視しているようである。そして左側の花にくっついているアリも、モノクロのほうが生き生きとしている。
最後に少雨後のカンナ。汗をかいているようと思って、撮影した。
これは、これまでと違い花が黒くなる。でも水滴をくっきり写すのはむしろモノクロのほうが良い。
花と背景が色違いのハーフトーンの場合は確かに難しい。でもライティングやフィルターを使えば、それなりのモノクロ写真を撮ることができそうである。自分のイメージに直進するという意味では、自由度がありすぎるカラー写真よりもメリットがあると思う。
ストックホルムは1週間の夢のような旅でした。
私は大学に行って、実験の記録写真を現像するのに、暗室によくこもりました。その頃の超高感度フィルムを使ったり、超微粒子のフィルムや印画紙を使ったりと、いろいろとやっていました。そしてポートレートもモノクロで撮っていました。
でも花の写真はカラーが当たり前って感じで撮っていたので、ここにきてモノクロの面白さに気が付いたというのは意外でした。
私も暗室にこもっていた頃が懐かしいです。そしてオールドレンズとかフィルムカメラとか言っている人たちをちょっと理解できました。
かつてのカラー写真は色の保持力が悪くて、結局きれいに残っているのは白黒写真のほうです。今はデジタルデータで残すので色が変わらないと思いますが、やはりモノクロ写真はカラーと違う魅力があります。
ハナカンザシの写真、私も好きです。これはこんな効果が出ると思いませんでした。花の内実の生きる力が写っているようです。
私のブログへコメント有難うございましたm(__)m
北欧からはお戻りになられたのですか?
こちらも珍しいお写真を拝見させて頂き、重ねてお礼申し上げます。
日本に戻られてこの暑さ、かなり堪えられていらっしゃるのではないでしょうか(^◇^;)
所で、モノクロの写真の思いでは、高校の写真部にいた頃、暗室にこもり、やっと現像が済み、そのネガフィルムからプリントをして、先輩に見せると直ぐ破かれた思い出が頭によぎります。
また同じモノクロの写真でも媒体(例えば新聞やポスター等)によって黒の締まり等焼き方も変えました・・・
表現方法によってはワザと粗粒子のフィルムを使ったり、今ではPCで殆ど何でも表現出来てしまいますが、モノクロも捨てがたい味が有りますね!
てんちゃんの素敵なモノクロに変換された花のお写真を拝見させて頂き、ふとそう思った次第です。
鮮やかな切り口ですね。さすが!てんちゃん♪
水墨画が素晴らしいのと同じように
白黒写真はカラーとは違う趣きがありますね~
その昔、写真もテレビもカラーが出だしたころは
もう白黒に戻ることはないと思うくらいでしたが
時代を経ると、”モノクロ”と呼ばれて
新鮮な価値観を得るものですね。
ハナカンザシが一番好きです。
モノクロの写真は、ほんと 面白いです。
昔のモノクロの写真を改めてみると、光の方向のこだわりや背景の入れ方など、狙った対象への写し方のこだわりが理解できます。
やはり制約条件の多さが、いろんなことを活性化させるのだなって思います。
モノクロへの挑戦、ナイスです。
白いサボテンなど、赤外線写真のような趣もありますね。
白黒は 赤青以上に ものをいう
です。
だいたい、無限な色彩を白、黒、その中間に落とし込むのですからすごいことだと思ってます。
で、色がない分見る人の想像力が活性化してくるような気がします。