てんちゃんのビックリ箱

~ 想いを沈め、それを掘り起こし、それを磨き、あらためて気づき驚く ブログってビックリ箱です ~ 

いとしの枯れ

2022-02-20 02:28:36 | 日記
 写真の仲間で、冬だから枯れの美しさを愛でようということになりました。それでいろいろ撮ってみました。
 そんな作品群 「いとしの枯れ」を以下に示します。最後の作品以外は名古屋市内で、ほとんどがご近所の緑区内で撮ったものです。


1. 玄関を出て遊歩道を歩く。
 私の家の前は一方通行の生活道路ですから、ほとんど自動車は通りません。
 出るとすぐ、変色した生け垣が目に入りました。かなり厳しい色になっています。

<かつて緑だった壁>



コロナ禍で
仕切りの役目
いや増して
色変わりても
激務は続く


貴方もウィルスの防壁として頑張っていたのっですね。お疲れ様です。


こちらの生け垣は、枯れてもいい色です。



 遊歩道のレンガの隙間から草が伸びていましたが、それも枯れて茶色になっています。



 遊歩道に面した庭で、華やかに咲いていた菊がそのまま立ち枯れています。

<また復活するはず>



今はただ
フリーズドライさ
春の雨
降ればたちまち
また花盛り


 期待しましょう。



2.公園に向かう
 公園に向かう道には、いろんな木が生えています。
 秋には鮮やかな紅葉だった楓は丸裸ですが、所々にまた飛んでいない飛行隊員がいます。

<北風は介錯せず>



細糸に
愛を感じた
北風は
介錯をせず
先送りする

落ちていない楓のタネ よく見ると細い線でつながっています。

 こちらはモミジバフウ、この木は枯れ葉が残っています。でも地面を見ると実の爆撃が始まっているようです。
保育園児が遊びに来るところだから心配。



 そしてカリンの実かな? 誰があんな高い枝に隠したのでしょう。木が坊主になったからばれましたね。




 途中に藤棚?があります。
 そこから空はすっけすけ。

<天に網はる>



寒気団
コロナ飛散
ミサイルも
烈度高しと
天に網張る


「烈度」 官房長官が使いましたが初めて聞きました。 周りから守らなければならないことが多すぎ、かつ深刻。



3.公園にて

 大きな池のある公園に到着しました。
 アプローチにはメタセコイア並木があります。枝の細かい部分が赤く見えます。

<私の赤心を見て>



今ならば
緑のドレス
着る前の
私の心
貴方に見せる


 ドレスを着る前も着た後も、貴方に見せる心は変わりません。

 おやそれに惚れた凧が家出してくっつこうとしたのですが、どうも違う種類の木だったようです。




 
 鋭い声で鳴いて、モズが枯れ木に留まりました。今は虫がいないから大変でしょう。



 
 この池には葦の群生があります。

<葦と人は違う>



地に生えた
葦はじっくりと
考える
人はふらふら
彷徨うばかり





4.帰り道と思い出

 帰り道、やや広い畑のある道を歩いていると農作業用の小屋に唐辛子が干してありました。それから先日行った東山動植物園の合掌造りの家の唐辛子、そしてずっと大昔、岐阜の山奥の合掌造りの家のところで撮影会に参加したことを、ポンポンと時間を越えて思い出しました。

 まず東山動植物園の合掌造りの家にぶら下がった唐辛子。

<魚の骨?>



お預けと
猫が見上げて
甘え声
でも食べちゃったら
泣き声になる



 そして岐阜山奥の合掌造りの家の前に立つモデル、村地弘美さん。

<・・・と日記には・・・>



手をふれば
にっこり微笑み
目くばせを
と日記にはこっそり
書けたらいいね


 多分45年前。彼女はそのころとても人気がありました。「・・・と 日記には書いておこう」というCMで有名です。

 この写真は、フイルムからスキャナでデータ化したもの。ネガもポジ写真も、押し入れの中で時代を経てかなり変色(枯れる)していました。

 慌てて重要写真をデジタル化していますが、こんな感じで思い出が枯れていくほうがいいのではとも思いました。


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