9月に入ってから一雨降るごとに涼しくなり、夏から秋へと変化しつつあります。そして私の好きな紫の花が増えてきたので、久しぶりに花、特に紫の花の特集をします。9月に入ってから撮影したものです。
1.去り行く夏
まずは夏の名残から。
(1)サルスベリ
夏の花 サルスベリ。秋が来るのを一生懸命抵抗しています。でも散ればもう完全に秋です。
<秋への抵抗ライン>
天頂から
雲吐きおろし
秋が来る
抵抗できるか
百日紅の花
(2)ムクゲ
やはり夏の花 ムクゲ。 雨の冷たさに覚悟を決めました。
<秋雨降る>
見上げれば
冷たい雨が
頬伝い
花咲く時の
遅きを悔やむ
2.優しい秋の始まり
足元から、優しい薄紫の秋が始まりました。
(1)センニチコウ
センニチコウはどれを一輪といえばいいのでしょうか。丸い花の中の中で、小さな口がそれぞれ歌い始め、風で揺れるごとに合唱になっていきます。
<秋呼ぶ囁き>
足元の
小さな花の
それぞれの
秋呼ぶ囁き
風が合わせる
(2)ペンタス
やはり小さな花の集合体 ペンタス。 木漏れ日の中で小さな一輪ごとに、光の動きに合わせて舞っています。日差しもやっと穏やかになった感じがします。
<穏やかな日に緩やかに舞う>
穏やかな
秋の光を
追いかけて
薄紫が
緩やかに舞う
(3)ハナオレガノ
この花は、不思議少女みたい。とても可愛い。
<素敵なアンヨ>
秋風に
紫のスカート
なびかせて
どこへむかうの
素敵なアンヨ
秋風に
紫のスカート
なびかせて
どこへむかうの
素敵なアンヨ
3.しっかりと紫の秋
(1)キキョウ
奈良時代から、この花は秋の代表。夏から咲いているけど、すっきりした顔で秋の御挨拶。
<私が秋>
人集えば
可愛い顔を
のぞかせて
私が秋だと
皆に告げる
(2)クジャクアスター
クジャクアスターは、アメリカから来たキク。もう日本に溶け込んでいます。
<秋は佳境に>
フッホッハッと
弾けるように
紫の
花咲きはじめ
秋は佳境に
(3)ハギ
そして萩。わが街の花として大事に育てられています。今年はいろんなことがありましたが、いつもの秋に戻っていきますように。
<街の秋>
この街が
守り続けた
萩咲いて
いつもの秋で
あること願う
サルスベリって花期の長い花ですね。まだ、満開の状態の木もあります。
カルメンは原語上演でした。
私の恵林寺にコメント有難うございましたm(__)m
前回の大橋翠石展も素敵でしたがやはりてんちゃんの5行詩を花の見せ方、てんちゃんならではです(^o^)
花にもそれぞれ擬人化し、花々が語っている様なお写真、単に花を綺麗に見せるよりも、より花々の個性が強調されますね。
中でもペンタスに当たるやわらかな光、とても綺麗です♪
最後に前回の大橋翠石の作品、勿論迫力と躍動感、やはり第一人者の作品として数々をご紹介頂きましたが、私は最初の<仔猫の図>が一番気に入りました。
まあ虎も大きなネコですが・・・(^o^)
サルスベリは本当に元気ですね。近くで終わったと思った木がまた花をつけだしました。花の形と合わせてなかなか不思議な木です。
カルメンは言語でしたか。合唱団は大変でしたね。外国語特有の発音と、言葉にいかに感情移入するかで
難しい所があります。でも原語ならではのメロディの必然性がわかります。
薄紫色は、ファインダー覗いただけで気持ちが落ち着いて、気持ちよく写真を撮ることができるから好きです。特にこのペンタスは、いい木蔭の光の揺らぎの中で撮ることができて、幸せでした。
翠石の件、私もこの人の猫やその他の身近な小動物の絵画は好きです。円山応挙は虎の皮しかなかったので、その虎の皮と猫の動きを参考にそれを拡大して虎を描いたそうです。
猫を描くことができるのならば虎を描いたらということで、虎を描いたら大ヒットしすぎて、それにがんじがらめになってしまった感じがします。彼は周りの信奉者のための画家になってしまったのではと思いますが、もっと自由に描いたらどんな感じになったのかとても興味があります。