<テキサス州キャンペーンの旗>
訪問時期:2015.10
ダラスは、その後も業務で行く理由は立ったのだけれども、2度行こうとは思わなかった。でもアメリカのエネルギッシュさを表す典型的な街だとおもうし、西部劇が好きな人には魅力的と思う。
ここには確か5日滞在。アップタウンにホテルをとり、ダウンタウンの仕事場まで片道30分以上をトコトコ歩いて通った。
4回の往復でのダラスの印象は、下記である。
・あっけらかんとした大平原の街。空が単調にずっと広がる。
・かつてのカウボーイ時代を意識した街
・幅広い道路、そこを速く走る自動車、そして広すぎる駐車場。
・寡占化された水
・たぶん人種で区分された活動範囲。でも交流部分もある。
以下に、印象の背景について述べていく。
1.仕事場までの道
アップタウンのホテルは、寧ろ自炊可能の長期宿泊施設といった感じで、普通の住宅街の中にあった。キッチンに大きな冷蔵庫、そして鍋やフライパン、皿などが揃っていた。
そこの前の道は、かつての大きなアメ車を想定した生活道路。その道を少し下るとダウンタウンへ一直線で走る幹線道路だった。幹線道路までの途中には、いろんなスタイルの牛の彫像が設置してある。また街灯にはカウボーイの絵があしらってある。これはダラスというよりもテキサス州のもの(最初の写真)。
<牛の実物大彫像>
幹線道路まで行って、前後を見渡すとずっと開けていて、全然山のようなところは見えない。ここがかつての西部劇の大平原の舞台であることがわかる。
<幹線道路から見る。ビル街はダウンタウン>
大きな道は数車線で、ものすごく広い。そこをゴウゴウと高速で車が走っていく。歩道はちゃんとついているが、まるっきり歩いている人がいない。大きなビルのその次に大きな駐車場という感じで、確かに車さえあれば歩く必然性がない。
横断歩道を渡る時など怖かったがぴたっと止まってくれて、交通ルールはちゃんとしていた。
ダウンタウンに近づき、歩道を歩く人が増え始めるとほっとした。
<幹線道路 ダウンタウン到着>
2.寡占化された水
途中に2つ大きなビルがあったが、その敷地内に大量に水を流している場所があった。そこは通行者でも入れるが、ビル内の吹き抜けの所にも水を使った展示エリアがあって、そこは外部からは入れなかった。ちょっと面白い写真が撮れそうと、建物の近くで変な姿勢でカメラを向けると、「離れろ」と拳銃を持った警備員が近寄りながら声をかけてきたから、びっくりした。
<大きなビルに付設された水場>
また大きな教会もあったが、ここでも水をふんだんに使うモニュメントがあった。ビルやこの教会から、水をふんだんに使うのは権威の表れと思った。ちなみに私の経路の中で、川や水路は全然なかった。
<教会の水を使ったモニュメント>
3.人種の生活圏の区分?
実はダウンタウンまでの本通りでは、歩道にいた人はほぼ白人だった。不思議だなと思っていたら、一本後ろの道ではアフリカ系ばかりだった。調べてみるとダラス市民230万人のアフリカ系の比率は22%だった。その裏通りで入ったマクドナルドは、アフリカ系ばかりで迫力があった。生活圏が区分されているのではと思った。
<幹線から一本後ろの道、アフリカ系ばかり>
しかし、キッチンカーがずらりと並んだ広場があり、そこでは人種に関係なくたくさんの人が食事をとっていて、それほど区分は強くないのかもしれない。
<キッチンカーの並んだ公園で昼食をとる人達>
4.ダウンタウンの公園(パイオニアプラザ)
私の仕事場の近くのパイオニアプラザは高層ビルに囲まれているが、牛の大群とカウボーイの実物大の彫刻群がある。その中に潜り込むと、古き良き西部開拓時代にタイムスリップした感じになる。
<パイオニアプラザの牛とカウボーイのモニュメント>
5.見かけた花
公園等の花壇の花は、ペチュニアがベースだった。その後に行った北欧もそうで、この花は世界を征服していると思った。また百日紅が多く見られた。そして乾燥地域に近いので、多肉植物系の花も多かった。
<ペチュニアと百日紅>
<多肉植物の花と、ハイビスカスの仲間>
<ユッカラン>
終わりに
ダラスで撮影の業務関係以外のめぼしい写真は、ここと写真のSNS等でほぼ使用した。業務のものは勤務先に提出しているので、これで私のダラスの記憶はどっかに残るだろうということで、ほっとした。
書いたことで、ダラスへの愛着もわいてきた。
なおアップタウンのホテルではフロントで部屋のキーと駐車場のキーを渡され、後者をいらないというと変な顔をされた。ダウンタウンはともかくアップタウンは車移動が常識のようだ。そしてダラスを観光する場合は、街の中よりむしろ車で観光農場に行ったり、ロデオを見に行ったりするほうがいいのだそうだ。