NOVA ERA

映画大好き、メタル・旅行・飛行機・相撲・世界遺産も好きな未熟な社会人の毎日を綴ります。

『わくらば日記』

2014-01-04 20:32:07 | 
今日は久々にゆっくり過ごせた気がする。
と言うのも、この年末年始は慌ただしかったからだ。
大掃除に始まり、友人との忘年会があり、実家や母の実家に行ったり、初売り巡りに行ったり、そして初詣に行ったりで、中々ゆっくりできなかったのが正直なところである。
映画を観たり、読書をしたり、税務の勉強を少しして終わったが、生来インドアな自分にはこの生活が合っているかも。
こんなこと言うと妻に怒られそうだけど。
あと、年末に修理に出したスマホが戻ってきた。
年末年始を共にした代替機との別れが名残惜しかったが、これでしばらくはスマホ関連で悩むことはなさそうだ。

今日は本を1冊読み終えた。
直木賞作家である朱川湊人の『わくらば日記』である。
以下の表紙を見たときは抵抗があったが、個人的にかなり気に入った。

朱川湊人は、『花まんま』で直木賞を受賞していて、その『花まんま』を6年ほど前に読んだとき、妙に懐かしさを感じさせる描写が多くて僕好みの作家だなぁと感じていた。
そして朱川湊人作品として、久々にこの『わくらば日記』を手に取ったのだが、昭和を舞台にした、ノスタルジックな話になっていて、大林宣彦作品や浅田次郎の『地下鉄に乗って』に代表されるような、昭和の匂いの薫るノスタルジックな話が好きな自分としては、かなりツボッた作品となった。
朱川湊人はノスタルジック・ホラーを得意とするらしいが、この本のようにノスタルジック推理小説も描けることを知ることができて嬉しい。
そして文章が非常に読みやすい。
短編ものとはいえ、どの話も物の内面描写に長けているし、5作品のうち1作品では感動して涙が出そうになってしまった。
これほどまでに魅力的な作品を読むことができて、新年早々朱川湊人ファンになりそうだ。
他の朱川作品が気になるし、『花まんま』も久々に読んでみようと思った。

今日一番聴いた曲:Visons/STRATOVARIUS