町役場の天井である。ミネラートンと呼ばれる吸音性の高い天井材である。施工方法は、軽量鉄骨で下地をつくり、PBボード(プラスターボード)と呼ばれる不燃ボードで下貼りし、その上から吸音板を貼り付ける。これらの建材が石綿を含有している。建設年代から推測して5%未満であることは推測できるが、石綿を含有していることには間違いない。ミネラートンは、比較的軟質で傷つきやすく、傷つけると簡単に飛散する。取り扱いに十分な注意が必要である。
「どのような職業が石綿暴露を引き起こしたか」のシリーズでみなさんに注意を呼びかけましたが、ここで今一度みなさんの周りに、「肺がん」患者がおられませんか。
まず石綿被害を想定した検査を受けられることをおすすめします。「癌」発症の中で「肺癌」の発症が第一位になりました。その原因は石綿にあると言われています。
発症のメカニズムは、いたってシンプルです。石綿がハイに吸入され、沈着すると石綿のもつ性質上、アルファー線を発する放射性物質と結合し、放射線物質を溜め込む。このことが、がん発生の原因となる。石綿を吸入したであろう人には、「健康管理手帳(石綿)」が交付される。労災認定時に決め手となるものであるから、是非取得をおすすめする。相談いただければお手伝いいたします。相談はコメント欄でいただければ非公開にて行います。