昨夜突然に秋の虫が鳴き始めた。例年は、最初小さな声で、盆辺りから鳴き始め、九月十日頃から声を揃えて鳴く。
いきなりの主役の登場だが、風はなぜか夏の風である。
秋の気配の中で、各政党間の駆け引きが始まった。票取り合戦である。
自分達の党の理念などそっちのけの内輪喧嘩は「犬も食わない」はずであるが、TVは余程暇なのであろう。あれこれ詮索し、国民の冷静な判断を、惑わしているとしか思えない。
そもそも野田総理は、核武装論者であったはずである。だから原発推進派であったはずである。
世論の風が南から吹くと、南に向いた。脱原発。大変身である。そもそも、日本社会党が分裂したのは、核武装論者の西尾広吉と非核論者浅沼稲二郎の対立が発端であった。西尾氏は民社党を立ち上げ、自民党と付かず離れずの姿勢の中で、何時しか今の民主党に変遷した。
自民党の派閥もよく「お金」が中心の様に言われるが、本来は核武装論者と、非核武装論者の対立があり、その手段方法により、さらに細分化されてきたのが、自民党の派閥なのである。嘗ての総理 岸 信介氏は初当選の時、日本社会党に入党しようとしたが断られた。鳩山の民主党にも断られ、仕方無しに自由党に所属した。
彼と弟の元総理佐藤栄作氏の兄弟は、核武装論者である。特に佐藤栄作氏は、ドイツと核武装について幾度となく、協議した形跡があることはつとに有名な話である。
因みに、国際的には日本は「非核国」としては見られていない。30日あれば核爆弾を作る能力があるとみなされ、核保有国の一部と看做されている。因みにドイツもそうであったが、原発を全て廃止したため、非核国として数えられている。
日本は核運搬能力においても、世界トップレベルと目されている。固体燃料ロケット製造能力については、世界一の能力を持つ。
人工衛星打ち上げ用ロケットのエンジンを、固体燃料から液体燃料に変えたのは、アメリカの圧力だという説がある。これ以上、固体燃料ロケット技術を持つことを、アメリカが一番危機感を持ったからである。
自由主義市場での利害関係を、調整できる能力の無い政府では、誰がなっても同じである。官僚にも既に無い。自らの利害関係を追及したために失った。
全く新しい組織を、誰が発想しうるのか、次の総選挙の論点はここであると思うが、どの評論家からも、聞こえてこない。
だから、「維新八策」に振り回されているのだ。「政治家」は、総懺悔すべし。
メールアドレスが抜けていました、申し訳ない!
浅沼さんが確か壇上で襲われた時にリアルタイムだったような気がします、中学生くらいだった私だったと思うのですけれど違うかな?
同級生が議員になった時「政治屋になるなよ~」と、同級生から言われ、正しい議員生活であっさり引退したことを思うと、今の政治家さんは解せない。分からないのです。
まだ暑いです、ご自愛くださいね。
お見舞いありがとうございます。
60年安保のど真ん中での暗殺事件でしたね。その時、次期総選挙では社会党の圧勝と予測されていましたが、17歳の山口二矢の短刀一刺しで、社会党はその中心を失い、二度目の政権につく事が出来ませんでした。日比谷公会堂での事件は、テレビで放映され国民にショックを与えました。その後、政党としての指導者に恵まれず、今日に至っています。加えて「北朝鮮拉致事件」の対応の間違いが未だに国民の信頼を取り戻す足かせとなっています。
正すべきは正し、主張すべきは事はハッキリと主張すべきです。
本来ならば、次期総選挙の受け皿は、「非核」「脱原発」「消費税反対」を一貫して主張してきた社民党が担うべきなのですが、如何せん人材不足ですね。