夕庵にて

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ときどき写真と短歌を

『沈黙の詩』

2018年04月19日 | 
『沈黙の詩』鏑木 蓮著 PHP文芸文庫

京都府警の元刑事、実相浩二郎による「思い出探偵社」では、わずかな手がかりから依頼人の思い出の人や物を見つけ出す。今回の依頼は、28年間、内縁の妻として暮らしていながら、それまでの人生を一切語らない認知症状が出てきた女性の過去を探ること。ノートに書きとめられた詩を手がかりに、岡山、倉敷、今治、名古屋、大阪と紛争する探偵たちは、徐々に悲しき真実に近づいていく。・・・文中より



過ぎ去ったねじれた過去を消したい女のあしあと、壮絶だがここにもしっかりと確かに生きた女の過去があった。久しぶりのミステリーだったが、やわらかい関西弁はやはり身近に感じる。

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