モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ローズリーフセージ(=Salvia involucrata)の花

2008-07-02 07:30:38 | セージ&サルビア
サルビア・インボルクラタ(Salvia involucrata)は、半日陰の森の片隅で
木々に邪魔されても斜めに傾斜して伸び大株に育つ。

1793年にスペインの植物学者Cavanilles, Antonio José(Joseph) (1745-1804)
によって命名されたが、発見者でもあったようだ。

彼のことは、サルビア・パテンスで紹介しているので、参照していただきたい。

(写真)桃のようなつぼみ


英名での“ローズリーフセージ(Rosy-leaf sage)”は、特色のある葉からつけられていて
赤紫の茎と黄色が入った鮮やかな緑の葉は、なかなか新鮮な緑色でもある。
バラのような葉でもないので名前の由来の意味するところが良く理解できない。

葉も新鮮な色合いだが、つぼみ、花は常識を超える代物だ。

最初のつぼみは、まるで、むかし物語“桃太郎”が誕生した“もも”のようだ。
つぼみと書いたが、正確には花を大事に保護する“ほう”で、
中には、これから咲く花のシーズがビッシリと詰まっている。
まさに、色、形とも“おばあさんが川で拾ってきた桃”のようだ。


絵本から抜け出したようなローズリーフセージの原産地は、メキシコ。
“ほう”の中からは、造形と色彩をつかさどる神がいたとしたら
これまでにあったことがない神が差配したかもしれないと思わせるに十分な代物が登場する。

(写真)ローズリーフセージの花


ローズリーフセージ(Rosy-leaf sage)
・シソ科アキギリ属の半耐寒性がある多年草。強い霜に当てなければ、戸外で越冬可能。
・学名は サルビア・インボルクラータ(Salvia involucrata Cav.)、英名がローズリーフセージ( Rose-leaf sage)。
・原産地は、メキシコから中央アメリカ。森の半日陰に生育。
・草丈1.5m、カブ張り1.5mと大株に成長する。摘心で草丈を調整する。
・開花期は、夏から晩秋。桃色の包(ホウ)につつまれた蕾の中から鮮やかな桃色の花が咲く。
・耐寒性はやや弱いが暖地なら越冬可能。性質は強健。枝が斜上しやすい。繁殖は挿し木。

命名時期 Salvia involucrata Cav., 1793
Cav:Cavanilles, Antonio José(Joseph) (1745-1804)

(写真)ローズリーフセージの立ち姿

コメント