ミントは自然交配種が多い。
ということは雑種が多いということになるので見分けが難しい。
よくガーデニングでは、鉢植えでのミントの混載がなされているが、これはお奨めできない。
生育環境は、よく肥えた湿気のある土壌で半日陰でも育つので、
キッチンハーブとしても、香りのハーブとしても室内で育てられる。
美しい花が咲くベニーロイヤルは、妊婦は使用を避けたほうが良いので、
安全には注意したほうが良いものもある。
そこで、簡単な見分け方の防備録として、自分でもわからなくなるのでミントを整理してみる。
1.スペアミント系(Mentha spicata)
・代表的な品種で、サラダ、肉料理などに使用される。
・スペアミント、カーリーミント、ジンジャーミント、ホースミント
(写真)スペアミント系スペアミント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ad/9096547d609dd5b17530fb05b7fa06aa.jpg)
2.ペパーミント系(Mentha ×piperita)
・ウォーターミントとスペアミントの交配種で、メントールが多く含まれるので、ピリッとした辛さと清涼感があり、
ハーブティとして利用されている。殺菌力もあるので最近注目されている。
・ペパーミント、ブラックペパーミント、ニホンハッカ
(写真)ペパーミント系ブラックペパーミント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/c0/07e12060d710ed5fa21bfabb3898130f.jpg)
3.アップルミント系(Mentha suaveolens)
・マルバハッカとも呼ばれる丸い葉、ウールのように毛で覆われた肌触りの良い葉、りんごのような甘い香りで
ミントソースに適している。またオレンジミント系同様にポプリにも良い。
・生命力にあふれているので、混裁すると一人勝ちとなりかねない。
・アップルミント、グレープフルーツミント、パイナップルミント
(写真)アップルミント系アップルミント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/01/a3f2fb3723c5a249a8648d81b1368ca8.jpg)
4.オレンジミント系(Mentha citrata)
・ベルガモットミント、オーデコロンミントとも呼ばれる。香りが素晴らしくポプリなどに使われる。葉の色合いも美しい。
・オーデコロンミント、レモンミント、ベルガモットミント
(写真)オレンジミント系オーデコロンミント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/95/2c34fbdc64941bc5693bce89172b1c62.jpg)
5.ベニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、その他
・ペパーミントを強くした香りがあり、また、ほふく性があるので香りのグランドカバーとして使われる。
・乾燥させると防虫剤として使用できる。
・食用では注意を要する。
・ペニーロイヤルミント、ウォーターミント
(写真)ペニーロイヤルミント系ペニーロイヤルミント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/00/44970501e02f976fa98cc849904b05dc.jpg)
7月からの夏場は、ミントの開花期となる。
昨年は、ミントの種類を増やすことで熱中したが、何故かしら今年はクールダウンしている。
鉢替えをせず、肥料も春先にあげたぐらいで極限の空間での耐久生活を強いている。
それでも、大きく育ち、風が強いと倒れてしまうことが多々ある。
ミントは、生きることにおいての強さ、劣悪資源での耐久力、他の品種との雑種化など
個体としてはすばらしい能力を持っている。
そして、新鮮な緑の葉、気分を爽快にする香り、ハーブティー、料理などでの利用など申し分ない。
こんなにすばらしい優等生ハーブなのに
どうしてクールダウンしたのだろうか?
それは、優等生過ぎて面白みがない。からだということに気づいた。
ミントを活用する目的が明快でないために、手間がかからない、怪我もない、事故もないとなると
愛着のようなものが湧いてこない。
“苦労をかける子ほどかわいい”とはよく言ったものだ。