ミントを寄せ植えをしてはいけない。というルールがありそうだ。
何故か?
1.成長著しいので植え替えるか鉢を変える頻度が多い。
2.根が交じり合ってしまうのでほぐすのが出来ない。
3.3年たつとどれがどれだかわからなくなる。
ミントは、雑種交配し親の種がわからなくなりやすいというのが最大の理由だが、
それが現実化した。
(写真)ミント寄せ植えの鉢
直径60センチぐらいの丸い鉢に
ブラックペパーミント、パイナップルミント、ジンジャミント、ボールズミントを植えた。
勢力的には、ブラックペッパーミントが圧倒的に強く、全域を支配した。
その合間に、他の3種が細々と暮らしており、
根の張り具合から真ん中に押し込まれつつある。
毎年、春先に、1/2を大胆にカットし、根の拡張するスペースを作っておくが
円周はブラックにおさえられつつある。
そんな中で、
ボールズミントの花が咲いていた。
ミントの花のシーズンの開幕宣言ではあるが、予定外の花まで咲いていた。
(写真)ボールズミントの立ち姿
白い円筒状の花が咲き、今朝見ると、黄色いつぼみがつき始めている。
本来のボールズミントは、薄いピンクの色のはずだが・・・・・
緑色の大きな円形に近い葉は、間違いなくボールズミントの葉ではあるが
花の色が2種類もあり異なる。
ミントの種の判別は、専門家泣かせのようだが
ボールズミント自体も交配種であり、スペアミントとアップルミントの雑種でもある。
ボールズミントの学名「Mentha × villosa var. alopecuroides Bowles's mint」に
“Bowles's”とあるが、
このボールズは、イギリスの二宮金次郎のような人だったみたいだ。
Edward Augustus Bowles (1865-1954) は、
英国の庭師・園芸家・アーティスト・作家で、
『My Garden in Spring』(1914年出版)は、ベストセラーとなりシリーズ化され出版された。
植物に関しては全て独学であり、英国では20世紀の偉大な庭師として評価される。
何故独学だったかというと、家貧しく学校に行けなかったようだ。
また、彼の名を冠したミント、アネモネ、クロッカス、シクラメン、スノードロップなどの植物が46もある園芸家でもある。
(写真)ボールズミントの花
ボールズミント(Bowles mint)
・シソ科ハッカ属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Mentha × villosa var. alopecuroides Bowles's mint。
・スペアミント(M. spicata)とアップルミント(M. suaveolens)の交雑種
・別名は、ケンタッキーカーネルミント(Kentucky Colonel Mint)
・葉の形は、楕円形で明るい緑色。ちょっと厚手の葉の感じがする。
・草丈は90cmと大柄だが、厳しい環境で育て20㎝程度に出来る。
・開花期は7~9月。円筒形の花が咲く。
・ハーブティーがおいしいみたいだが未体験
・殖やし方は株分けが挿し芽。
名前の由来
・villosa=villosum=villosusは、ラテン語で毛深い(hairy)、羊毛のような(wooly)を意味する。