モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

オレガノ ケントビューティ(Origanum 'Kent Beauty')の花

2009-07-15 09:36:29 | その他のハーブ
(写真)花オレガノ、ケントビューティの花


オレガノは種類が多く、大きくは3つに分かれる。
.「オレガノ」、「ワイルドマジョラム」と呼ばれるオリガヌム類
このグループは、耐寒性があり消化を促進するハーブとして使われる。料理用としては乾燥させて使うとよい。

.「スィートマジョラム」を代表とするマヨナラ類
料理用として生で使う時はスイートマジョラムが最高の味を作り出す。

3.そしてこれから紹介するアマラクス類の「オレガノケントビューティ」。
アマラクス類は、花オレガノとも呼ばれるように、花や苞葉がきれいで園芸種として観賞用で育てられている。

「オレガノ‘ケントビューティ’(Origanum 'Kent Beauty')」は、オリガヌム・スカブルムとオリガヌム・ロツンデフィルウムを交配した園芸品種で、横に伸びる茎と葉、そして花を包む苞葉が美しい。

「ケントビューティ」の作出者推定
作出は、不確かではあるが、英国南東部に位置するケントにある「Washfield Nursery」のエリザベス・ストラングマン(Elizabeth Strangman)のようだ。

今日のクリスマスローズ作り出したのは彼女と、同時代のイギリスの女性育種家ヘレン・バラード(Helen Ballard ?-1995)によって新しい品種改良がはじめられたので、彼女達なしには出来えなかったといわれる。

彼女のクリスマスローズでの貢献は、グリーンスポットの「オールド・アグリー(Old Ugly)」濃い青紫色の「クイーン・オブ・ザ・ナイト(Queen of the Night)」「リトル・ブラック(Little Black)」などを作出した。

また、1971年には、モンテネグロ(旧ユーゴスラビア)で、H.トルカータスの八重咲き変異個体「イーニアス(Aeneas)」と「ダイドー(Dido)」を発見し、後に、イギリスの育種家ブラックソン・ナーセリー(Blackthorn Nursery)のロビン・ホワイト(Robin White)が、このダイドーを交配種につかって小輪多花性の八重咲き系統「パーティドレス・グループ(Party Dress Group)」を作出している。

これだけの技術を持っているので、「ケントビューティ」を確実に作出したかは確認できなかったが、オレガノの品種改良も行った痕跡があった。

(写真)オレガノケントビューティの葉と花


オレガノ ケントビューティ(Origanum 'Kent Beauty')
・シソ科オリガヌム属の耐寒性がある多年草。
・学名は、Origanum 'Kent Beauty'。
・ハイブリッド種で親は、トルコ原産の「オリガヌム・ロツンデフィルウム」とギリシャ原産の「オリガヌム・スカブルム」とを交配した園芸種(O. rotundifolium_ × _O. scabrum)
・草丈は、横に広がり30~50cm。高さは、10センチ程度。
・開花期は、7月~8月。
・花の色は薄い赤紫。花のように見えるのは苞で大きく房のように広がる。
・高温多湿が苦手なので、乾燥気味に育て、夏場は風通しがよい半日陰に置く。
・花が終わったら切り戻す。新しい芽が出るので5センチぐらいを残して切っても良い。
・酸性土壌を嫌うので、植え付け時に苦土石灰を入れると良い。
・ハーブではないので、観賞用で楽しむ。

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