モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ペニーロイヤルミント(Penny royal Mint)の花

2009-07-25 10:56:48 | ミント
(写真)ペニーロイヤルミントの花


ミントの花で一番好きなのが「ペニーロイヤルミント」の花で、淡い赤紫の花が丸まって茎に連なり、団子が串刺しされているところがなかなかいい。
このミントは、匍匐性があるため地面を這う傾向があるが、直立した場合は、この姿がユーモラスで愛嬌がある。

ギリシャ・ローマの時代には料理に使われていたミントであり、美食家で有名な「アピキウスの料理書」にもこのミントを使ったレシピが書かれている。

しかしながらそのユーモラスな姿からはうかがい知れないほど結構強いハッカのにおいがするので、ノミ・ねずみなどの駆除剤として使われている。

1994年にこのミントティーを常用していた若い女性が子宮外妊娠で死亡する事があり、妊娠時の女性の飲用は危険であることが指摘され、現在では肝障害を引き起こすことも指摘されている。

料理やハーブティーでの「ペニーロイヤルミント」の使用は、避けておいたほうがよさそうだ。

とはいえ、毒は薬でもあり花壇では花を楽しむ以外に、虫除けとして大事な植物の近くに置くとよい。
タイム、サントリナ、スイートバジルなどと組み合わせて配置すると、虫を忌避する効果がある。

さすがに昔から魔女の花輪を作る際の主要な花だけあって、花壇にこの花を植えておくと“邪悪”から身を守ってくれるというだけの力を持っている。

(写真)ペニーロイヤルミントの立ち姿
        

ペニーロイヤルミント(Penny royal Mint)
・シソ科ハッカ属の耐寒性が弱い多年草。
・学名は、Mentha pulegium L.(メンタ・プレギウム)。種小名のpulegiumは、“ノミ”を意味する“pelux”が語源。英名がPenny royal Mint、和名はメグサハッカ。
・原産地は西ヨーロッパ、中央ヨーロッパの湿った草原、砂地。
・草丈15cm程度で、ほふく性がある。
・冬場は、霜があたらない屋根の下などで腐葉土でマルチングする。
・苦くツンとくる強い香りがあり、ねずみ・虫除けなどで使用。料理には使わない方が良い。
・香りのグランドカバーに適している。

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