フウセンキンメ・・体長14cmほど
耳石(平衡石)・・約8mmもあった。
金目・・・?
名古屋大学博物館の「深海魚の観察と耳石標本作りワークショップ」へ参加させてもらえた。
素晴らしいイベントだった。
形や色など、様々な深海魚を見ているだけで楽しかった。
志摩半島沖合、水深180-350mで先月採れた26種・・
意外と綺麗な色が多かった。
アズマハナダイ・・一人2種類を選んで、鰭立てをして写真撮影ののち、耳石の取り出し。
自分が選んだのは、先のフウセンキンメとこのアズマハナダイ。ハナダイの仲間通り、とてもきれいな体色だった。
牙状の長い歯が、下顎の中間にあった。きれいな小魚だけど、深海魚らしい不思議さがあった。
耳石はこちら・・米粒型。尖っている方が前で、溝のような部分を「サルカス」と言い、識別の重要ポイントらしい。
とても見やすく、わかりやすい解説用紙も頂けた。
耳石の取り出し安さの目安が書かれた資料や、図鑑と言えるような濃密な冊子までも貰えた。
発光器が化石になる仕組みを研究されている院生など・・先生だけでなく、スタッフも凄い方たちだった。
更に、3時間に及ぶ充実したイベント終了後・・余った深海魚がもらえた。
キホウボウは、残っていたので、では・・と手を伸ばそうとしたら、少年が「欲しい」と声をあげたので、見送った。
頭をアップで見ると、魚というより、甲殻類、エビに近く感じた・・
貰った残り物その1、ツボダイ・・
凄く立派な棘鰭・・
顔の・・涙骨(目と上顎の間)や、上頭骨(目の上)あたりの花びら状の凹凸は、感丘のような感覚器か?
背ビレの前には神経棘があるタイプらしい。
残り物その2.シマベニカワムキ・・
腹鰭部にある棘は出し入れ可能で、取り出すと、ギマのように立てることができる。
名前の通り、皮も簡単に剥がせたので、さかなクンの紙粘土内張式剥製づくりにチャレンジしたものの・・・余計なことをしてしまい、悲しい結果になってしまった。
更に、耳石の取り出しも失敗・・2mmの耳石は老眼では見えなかった(泣)
貰い物その3. リュウグウハダカ・・・
大きく開く顎に鋭い歯、下側一面に発光器が並び、鱗がない体表。実に深海魚らしい魚体。
上顎のほぼ付け根まで、鋭い歯がある。
発光器は下顎の下面にもびっしりと並んでいた。
発光器を顕微鏡で見てみた・・
懐中電灯のように、レンズや反射板のような構造か・・?
裏側には光るような部分無・・
発光器にもいろんなタイプがあるらしい・・
篠原現人著「深海魚コレクション」によると、①カウンターシェーディング、②サーチライト、③ルアー、④光のアラーム、⑤オスとメスのコミュニケーション等々の用途が紹介されていた。
不思議だったのは、この写真上部にうっすらと映る、表皮らしき膜のようなモノ。
ハダカイワシとよく似るけど、鱗が見えるか・・と顕微鏡で見てみた。
ティッシュか、薄い紙を見ているみたいだった・・鱗は片りんや痕跡さえも分からなかった。実に不思議だ。。
発光器などの軟組織が化石に残るメカニズムのweb講演にも申し込んだ。
いゃぁ・・不思議な世界は、実に楽しい。。
ちなみにこのリュウグウハダカの耳石は、先のシマベニカワムキよりも小さく、耳石の取り出し難さは最高難度。
耳石が入るカプセル状の骨までは問題なかったので・・そのまま肉眼でチャレンジして見失った。。
やっぱり、手間を惜しんではダメだった。
他にも、取り出した鱗や顎、鰭条などをアルコールに保存。顕微鏡との戦いは長く続きそうだ・・
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。