普通の磯の観察・・その3(ちょっと反省編)で、紹介した海藻には、巻貝もついておりました。
難航しており、未だ決着はついていないのですが、一旦、ここで棚上げか・・・という感じなのでまとめていきます。
(本日もマニア系です・・・(笑))
まず、白いのは、ネジガイがいた! と思ったのですが・・・微妙に違い、左端ピンボケな黒いのは・・・
(黒いのを下から、約2mm-3mm程?)・・とてもよく動き、頭の先の長い触角の他に、腹足の両側に触角に似た細長い上足突起が数対並ぶため、イシダタミか・・と、貝殻の写真を撮っていなかった(この向きの写真だけな)ので難易度が上がってます(笑)
イシダタミを調べてみると、「桜島袴腰の転石海岸におけるイシダタミガイ(Monodonta labio confusa) の生態学的研究 橋野智子・冨山清升 Nature of Kagoshima Vol. 45」によると、地域差はあるものの一斉に生まれてくるというより夏から秋に産卵し、3ヶ月程で2mm程の幼生貝が底生生活になるとあり・・時期から推測すると、サイズが合わない(小さい)ので・・・
千葉県立中央博物館分館 海の博物館の「磯の貝を観察しよう」から・・・アシヤガイやイボサンショウガイモドキ等の腹側の両側に上足突起があるニシキウズ科のより小さいものだろうなぁ・・で棚上げです。
更に・・イシダタミだと思っていた貝にくっ付いている巻貝もおり・・・
ゴカイの幼生らしきものを捕食していたので、肉食系・・
貝の形はバイガイに似る気がするのですが・・・??? 判別材料がこれだけなので 棚上げです。
先日のヤドカリが入っていたもの・・・最初はクボガイかと思っていたのですが・・どうもしっくりこず、
図鑑との睨めっこが継続中です(汗)
殻口2mm・・殻長4.5mm程。
とまぁ、ここまで、すべて棚上げで・・・どこがまとめだ?という感じですが・・最後にもう一つ。
最初に紹介したイトカケガイの仲間ですが・・大きさ(殻長)9mm程、
ネジガイの特徴の、「縫合の下に褐色の帯」はありません。
いゃぁ・・・正直、肉眼では貝だとわからない微小サイズですが、生態の動きには細かな特徴も多く、プランクトンに通じる深さを感じます・・・ハマってしまうには海の近くに住まなきゃいけないですねぇ~(笑)
ちなみにプランクトンは、ロクな写真がありませんが(このカイアシの写真くらい・・)、子供向けのプランクトン図鑑に紹介されているようなのが普通に見られました。やっぱり健全な磯は港湾の海水とは全く別物ですね。。。
以上、本日もご覧いただきありがとうございました。