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裁判員制度。

2008-12-09 19:41:30 | Weblog

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新型インフルエンザと共に最近よく目にするのが『裁判員制度』。

各局こぞって特集を組んでいるね。

来年の5月に施行されて、実際に参加が始まるのは7月以降らしい。


もうすでに選ばれた人には通知が届いているんだけど、

あれは裁判員に決定した訳じゃなくて、

あくまでも”裁判員の候補者名簿に載った”だけ。

そこから更に選抜された者が裁判所に出頭し、

司法関係者の”面接”を受ける。

そこで更に絞り込まれて裁判員の6人が決定される訳ね。


当然裁判所には定員を超える人数が呼び出しを受ける。

そこで裁判員となるにふさわしいかどうかを聞き取り等で吟味され、

ようやく決定する訳だ。


勘の良い人は気付いたと思うけど、

”面接で不適当とされた者”は当然除外されることになる。

例えば「この犯人は許せないから、絶対死刑にします」とか、

「自分は人を裁く自信がないから、判断は下しません」とか宣言すると、

それは不適格と判断されて、除外される可能性が高い。


多分だけど、これを逆手にとって裏技的に裁判員回避を狙う者が

出てくるんじゃないかな?

要は不適格と判断させればいいんだもの。

無視すると罰則が科せられるけど、これなら法的には何の問題もない。

不適格と判断して除外したのは、司法側なんだからね。

わざとそんな発言をしたかどうかなんて、証明のしようも無いし。


他に回避する方法としては、”自衛隊に入隊する”とか

”司法試験に合格して司法関係の職に就く”とか、

”次の総選挙に立候補して国会議員になる”とかという方法もある。

手っ取り早いのは自衛隊だな。

この際犯罪者になってしまうって手も・・・あるわけ無いでしょ!

ダメだよ、そんなこと考えちゃ。


断っておくけど、僕は裁判員制度に賛成なんだよね。

これが本当の民主主義における裁き方だとも思うし。

個人的な興味もある。


裁判員制度にネガティブな意見としては、

「自分が人の運命を決めてしまうのは、抵抗がある」

というのがあるよね。

よく耳にするでしょ?

例えば不本意ながら除外理由にも辞退理由にも当たらなくて、

裁判員に選ばれてしまったとする。

でもね、別にどうしても白黒の判断をしなければいけない訳ではないんだよ。

よくよく考えた上で「やっぱり自分には判断できない」と思えば、

「判断できません」と言えばいい。

だって、その為に6人もいるんだし、裁判官も合議に参加するんだもの。


それにね、裁判員というとアメリカの陪審員制度をイメージする人も多いと思うけど、

決定的に違うのは、

陪審員制度では”全員一致”が大原則なんだよね。

だから一致するまでは何日も掛かったりすることもある。

つまり各人は明確に白黒の判断を下さなければならないんだけど、

裁判員は必ずしもそうじゃないのね。

簡単に言うと多数決。

ただし、過半数側に裁判員及び裁判官のそれぞれ一名以上の参加がないと、

成立しないことになる。

つまり裁判員と裁判官が共に多数側に含まれていないと、

その判断は成立しないということね。


一例を挙げると、

裁判員4名と裁判官1名が有罪と判断すれば、

無罪側に裁判官が2名含まれてても、有罪と判断されるということね。

たぶん例外も希にはあるだろうけど。

最終的な判断は裁判長が下すだろうから。


もう一つ陪審員と違うのは、

陪審員は有罪・無罪だけについて判断し、量刑については裁判官が決定するんだけど、

裁判員は量刑決定にまで参加するということね。

だから、裁判官と裁判員の”合議制”な訳だね。

陪審員の意思決定には、裁判官は一切参加も助言もしないし。


僕としては裁判員制度の方が参加しやすいと思っている。

周りと必ずしも意見を一致させる必要はないから。

ということは周りからの圧力もないということでしょ。

あっても気にする必要がないよね。

自分の意見を述べやすいという意味では、よほど民主的だと思う。

早く帰りたいから無理矢理意見を合わせるなんて必要もないし。

時間的には陪審員制度よりも、短くて済む場合が多いんじゃないかな?


まぁ目の前に凶悪犯(と思われる)人間がいて、

非日常的な閉鎖空間に身を置いて、冷静な判断をしろって言われても、

なかなか難しい部分はあるけれど、

要するに”自分の思ったことを言えばいい”んだよ。

さっきも書いたけど、判断出来なければ「出来ません」て言えばいい。

それで棄権と判断されるか、その場で裁判員として解任されるかするはず。

どうしても判断を下せとは言わないはずです。


選ばれてしまったら、気軽にって訳にはいかないだろうけど、

そんなに深刻に考える必要もないと思うな。

辞退する方法を考えるより、義務として参加してみたら?

案外有意義な時間が過ごせると思うんだけど。






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