自然と人間
貴方は、被害者の方々に心を送っていますか?
アメリカの東海岸を襲ったスウパーハリケーン、サンデイの猛威は、信じられないほどのショッキングな被害をもたらした。昨年3.11の東北大震災が日本国の全容を変えたように、災害の爪痕は、人間の力に限界がある事実を歴史に刻んでいく。
アメリカは大統領選の寸前である。オバマかロー二―か、アメリカを二分し、ややロー二―が逆転をして優位とも報道された。救援活動や被災者救援支援を真っ先に選挙戦の遊説も控え、オバマ大統領の姿勢に78%のアメリカ国民が、素晴らしいと好意的な評価をしていることが、10月31日付けのワシントンポストなどの世論調査で明らかになった。
ロー二―の44%の働きに対して、アメリカは、急難の陥った時のアメリカを救う実行力と決断をできる人を大統領にする。国民の最大の選択なのである。おそらく僅差でオバマ大統領が再選されるであろう。それは、結果的にサンデイがもたらした運命のハリケーンだったかもしれない。
どこかの国の首領とは、まったく違う人間のあり方だ。そういった大統領を持つ、アメリカ人をうらやましく思ってしまう。党利党略だけに終始し、国民を置き去りしてしまう日本は、東北大震災の爪痕を真剣に対応しているとは言えない。被災者たちの怒号が聞こえて、寝苦しい夜が続く日本、果たして、だれが次期政権を担うにしろ、有事に強い首領を求めたい。アメリカを見習ってほしいものだ。
民主党のオバマ大統領に鋭い矢先を向けてきた共和党のクリステイ州知事(被害莫大のガーデンシテイ、ニュージャージー州)と大統領は被災状況をくまなく視察し、{再建に必要な支援を最後まで切らさない}と、宣言をした。
オバマ政権に厳しい批判をしてきたクリステイ知事だが、大統領に対して「感謝しきれない」と激賞した。と報じている。ロー二―側であるべきクリステイ知事は、ローニー氏を受け入れる余裕はないと、一蹴したとも報じられて、選挙戦の緊迫感が漂う。自民党の知事が民主党のドンの采配に感激し、民主党を賛美したようなものだ。
つまり、人間のあり方は、派閥にあるのではなく、人間同士の根本的な困窮を乗り越える意志が第一なのである。まさしく、眼にくまができるまで、国民のために働いているオバマ大統領が、二期目を勝ち取るのは、言うまでもない。
我々も選挙をおのれの運命をかけているつもりで、闘うべきである。
国民とのつながりが感じられないバッジ族は、日本を救済することはできない。強いリーダーが求められる我が国だ。
日本時事新聞社
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