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太平洋クラブ倒産事件 56 岐路と総括

2012-11-03 | 危うい日本のゴルフの世界

太平洋クラブ倒産事件 56 岐路と総括

太平洋クラブ事件は、ただ単なるゴルフ会社の倒産劇を物語るものではない。この事件は、日本のゴルフが歪んだ形成を継続した結果を総括し、世界に誇れるスポーツとしてのゴルフを覚醒できるか、それとも、ただ単なる日本型ゴルフを嫌悪しながら、諦めのゴルフをするかの岐路である。

大手ゴルフ企業としては、最後の事件と言ってよい。まず、第一の問題は、預託金を壊滅させた責任をだれも感じていないこと。9兆円がどこへ飛んだのか、消されたのか、迷路に入ったまま、国も人も理解できていない不思議な事件だ。バブルザウルスが喰ったのだよと、それだけで納得しないでしょう。

ゴルフ場経営者が破綻した原因の95%は、預託金償還期に償還請求に応じられなかった資金不足だ。ゴルフ場経営が破綻したのであって、ゴルフ場と預託金会員が破綻したわけではない。だから、国は、会員にゴルフ場を渡すべきであった。実際に、生き延びたゴルフ経営会社は、預託金に関係がないか、もしくは、償還請求をせずに、うまく潜り抜けた経営会社だけである。この国家的問題を放棄するわけにはいかないだろう。

太平洋クラブ事件は、預託金会員が13000人もいる。650億円をはるかに超える。魔法にかけないとこの預託金は、煙にならない。経営者側と魔法を目論む魑魅魍魎の人間どもが、会員と社会を相手取って、魔法を駆使しようとした舞台であった。役者は揃っていたが、ゴルフ事件の岐路に観客が怒りを露わし、役者たちに鉄槌を加えた歴史的事件えある。裁判所は、よく今までの数々の法的処理が、預託金会員を幸せにしたかどうか、疑問を持ち始めたに違いない。なぜならば、法的処理において、利益を得たのは、安く買いたたいた企業と処理に携わった弁護士達である。それもすべて、会員のお金である、と言えば語弊があるか。

ゴルフ場法的処理を成功させた企業と弁護士たちもいるから、一概に、被害者意識はもたない。つまり、民事8部へ移行して、強い改革を望んだ会員たちを安堵させるために、裁判所は吟味をして、管財人を選んだのであろう。

2万人を超える会員たちの命が、管財人に預けられる。前述に戻るが、クラブを裁判所に持ち込まないと整理ができないほど、腐っていくと経営者にも会員にも責任が生じるのは、避けられない忌々しい事件発生だ。

実際は、クラブは、裁判所のお世話になるべき組織ではあるまい。自分たちのクラブなら、自分たちで解決できるはずなのに、経営者と会員があまりにも、乖離しすぎたために起きる裁判である。これが、現代のゴルフの岐路である。預託金壊滅の総括がされないまま、現在に至っているのは、異常であり平仄にあわない。不思議な国の物語である。他国であるなら、革命勃発である。日本人は、やさしく従順であり過ぎだ。

従って、太平洋クラブ事件は、単体の事件ではなく、今後の日本のゴルフを行く末を握るインパクトの強い意味を持っている。

スポーツとしてのゴルフを理解するスポンサーが、新太平洋クラブにふさわしい。上場企業である必要はない。

会員の自主性を尊重し、クラブライフと会員権市場価値を支持できるスポンサーが、日本のゴルフを左右する時代に入った。

被害者の会員 6800人に告ぐ!!!

もうすぐ、太平洋マスターズである。納得のいかない会員が多くいると察するが、会員のクラブになる以上、大会を成功させよう!!!

応援しよう。自分たちのためじゃないか。誇りと威厳をもって、クラブに入ろう。錦の御旗は立ったのだ。                                              

                                                   感謝

www.thegolftimes.jp

 

全国消費者国民運動連絡協議会

全国悪徳弁護士追放運動連絡協議会

全国オンブズマン連絡会議

全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム

太平洋クラブ被害者の会(田邊勝己弁護士代表)

カイロス法律事務所

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