勇作、おめでとう。
杉ちゃん、ありがとう。
2014年のツアーを背負う、勇作の誕生
勇作ほど、人をやきもきさせたプレヤーは希有だ。日本アマ選手権2連覇を果たし、鳴り物入りで、堂々と日本ゴルフ界にそして、プロ入りを果たし、すぐにも、優勝、いや複数優勝も飾ると、記者ならずとも、期待の星であった。
ところが、妹の藍は、世界的プレヤーとなって、押しも押されぬ女子界のホープになっていくのに、勇作は、足踏みを重ねるのみである。周りの人間や見守る先輩も後輩にも、不甲斐ない選手だとレッテルさえ、はられ今日まで来た。後輩の池田勇太も11勝し、そのあとの英樹には、プロ2戦目で、優勝して、宮里を忘れさせた。記者は、前にもこう書いている。勇作が、勝ちだしたら、複数勝利は約束されたようなものだと。キャデイの杉ちゃんは、丸山茂樹の強力なパートナーで、茂樹をアメリカで、優勝させた秀逸なキャデイ専門家である。そのキャデイが、勇作について、数年が過ぎた。杉ちゃん、勇作を優勝させてくれ!と記者も杉ちゃんに頼んでいたのも事実だ。というのは、勇作が、アマ王者,阪田哲男の公式戦99勝の祝いで、星野と来ていたので、宣言した。勇作、優勝を待っているよ!と。優勝したら、その賞金の半分を使って、優勝コンペをここに来ている100数十人でやろうではないか、と。返事は、OKだったような気がする。このたび、33歳にもなった勇作が、来年から、複数勝利を挙げていく姿は、間違いなくメデイアの的となる。この日本シリーズ優勝の賞金、4000万円の半分、使えるかどうか、見ものである。
遼と英樹がいなければ、来年は、賞金王候補第一人者である。ボールの扱い方は、今のプロの中では、抜群の腕を持っている。英樹が、怪我がなく、日本シリーズに出ていたら、勇作が、どこまで踏ん張れたか、神のみぞ、知る領域だ。33歳の遅咲きの勇作になった原因は、何であったか。素人漫才のたちの悪いプロの番組などに出て、ブラウン管を汚していたから、罰があたっていたのだろう。あきらめの境地で、遊んでいたのか。アスリートが、人一倍の切磋琢磨し、自分を磨きあげなければならないときに、遊びのゴルフをやったら、おしまいだよ。なぜならば、本番で、遊びの空気が入るからだ。
いざ、勝負、決戦の時に、緩みが、どこからか、顔をだすのだ。そして、決戦に散る!運命は厳しい。しかし、きょう、日本一のカップをもぎ取ったことで、運命は、突然、変わる。いい方向へ、変わるのだ。タイトルホルダーとして、その名は、永遠である。石井朝さんにはじまったタイトル、杉原、ジャンボ、青木、中島とノータブルなプレヤーの仲間入りと遊んでいては間に合わない舞台だ。勇作の涙、応援に来た藍の涙、勇作の父の涙、応援団の涙、メデイアの涙、涙、涙の勇作の快挙である。まあ―。文句なしに、勇作、おめでとう。いつも笑顔をわすれず、そばについて、平常心を維持させた、杉ちゃん、ありがとう。杉ちゃんの勝利でもある。名キャデイの杉ちゃんに、最高の勲章を贈りたいのは、記者だけか。
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