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太平洋クラブ倒産事件 50 スポンサーと会員

2012-10-10 | 危うい日本のゴルフの世界

太平洋クラブ倒産事件 50 スポンサーと会員

さあー重大な局面に向かい、重大な話をしよう。

会社更生法は、民事8部から任命された管財人が強い権限を持たされている。

つまり、会社が更生できるかどうか、判断をする訳だ。

そこで、会社が更生できる資金源を、更生原資というが、これが、一番大事で厄介な代物だ。普通は、清川や木更津、浜野、南総などの優秀な会員を持つゴルフ場は、会員の拠出金で更生をして来たので、会員組織がオーナーである。

同じ会社更生法でも,原資がスポンサーに頼る場合の例で、グレンモアーなどがある。グレンモアーは、真里谷事件で有名だが、真里谷の方は、いま、きみさらずリンクスとして、オリックスがオーナーである。

グレンモアーは、会員3団体が一体になって、清水直優秀な弁護士のお蔭で、会員のものになったが、200万から250万円を一人の会員が背負った。不足分を会員募集で行うと思案したが、10億円不足した。

事業管財人が能力不足だったため、10億円の募集調達ができずに、セガエンタープライズを引退した中山氏が退職金10億円を出して、株主会員の代表になり、現在に至っている。

グレンモアーや木更津は株式会員制である。

さて、太平洋クラブは、所帯が多きため、会員の拠出金で賄うだけの能力が不足している。また、不況で20年間もデフレ経済で国民が疲弊しているので、会員には、充当するだけの資金がない。したがって、スポンサーの選択になる。太平洋クラブの必要とする資金提供は、300億円に至る巨額である。そのような金を用意できるのは、アコーデイアしかるまいと、会員たちをなめたのが、旧太平洋クラブとその弁護士たちだ。敗北するとは、夢にも思わなかっただろう。ところが、太平洋クラブの会員は、ほかのクラブの会員たちと違って、やわ、ではなかった。

目算が狂ったのだ。弁護団の信頼失墜は、法曹界の話題となった。仲間の司法記者たちも、まさか、と思ったそうだ。歴史的闘争を社会は歓迎している。日本は、まだ、生きていると。

しかし、300億円を2万人に会員で割るわけにはいかない。だから、スポンサーがオーナーに就任、経営者になるのは、当然であるが、運営を会員主義で実行する組織[経営総務委員会]が必要であり、会員代表6割の運営組織を求めるスポンサーが選択されるのが、今回の眼目だ。

しかし、運営に関して、会員はオーナーに対して、会員主体の太平洋クラブ誕生を認識するには、責任が伴う。つまり、赤字になるような太平洋クラブをオーナーに押し付けるのは平仄に合わないと解釈すべきである。

このシステムは、欧米の経営に近い。近代的発想であるがゆえに、会員の責任は重大である。だからこそ、太平洋会員の中から、各クラブに経営運営委員会を設置し、常に、スタッフは、努力を求められる。親方日の丸の太平洋クラブは、壊滅したのである。

今までの傀儡無責任経営で、償還義務の履行ができず、倒産にいたっているのである。この無責任経営の580億円の債権を東急不動産は200億円足らずで譲渡を受け、太平洋クラブの支配権を握ったのが真相である。倒産によって救済策に乗れる企業は、アコーデイアかPGMしかないと事実上の支配権を持った東急不動産は考えた。

だから、東急不動産は、アコーデイアを大事なお客として密着したのである。当然、無責任を承知で、逃避した東急不動産は、会員2万人から、告発される運命にある。コーポレートガバナンスの問題、倫理違反でもある。上場企業の社会的問題である。

このことは、後日、詳述したい。

スポンサーのコンペに話を戻す。300億円を拠出して、自由にやってくださいよと言う、オーナーはいない。条件闘争になる。条件闘争をクリアできるオーナーが、新太平洋クラブの代表である。会員と同調できるオーナーである。世界的に有名になる。もし、そのオーナーの会社が上場企業であれば、1000億円以上の株価による利益を満喫できるラッキーな存在だ。

300億円拠出して、オーナーになり、P/L 勘定で700億円以上の利益がでたら、ビジネスマンとして株主には、大きな顔になる。つまり、信用が増幅する利便性が国家に貢献する。

管財人は永澤徹弁護士で、会社更生法や破産事件では、辣腕を振るってきた司法の綺羅星である。北浦カントリークラブでも、会員のために、命を張った優秀な弁護士だから、会員は、どうどうと、更生に向かって、行進しよう。まさに、その歴史的闘争の結果が、目前に迫ってきたといっても過言ではない。

成功の二文字が、どれだけカオスの社会を変えていくか、識者のみならず、国家は粛々と会員の動向に注目をし始めた。われわれ、会員こそ、この事件の主人公である。我々こそ、ゴルフのルネサンスを叫ぶ、仲間である。親兄弟以上の信頼の仲間である。

目立たなくても、懸命に闘ったあなたを、誇りに思うし、忘れない。死んでも、忘れない。

さあー、仲間と仕事をしよう。遊んでいる暇と時間がない。

感謝あるのみ。

次回は、51号で、会員の地位とスポンサー選択

www.thegolftimes.jp

全国消費者国民運動連絡協議会

全国悪徳弁護士追放運動連絡協議会

全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム

国際ゴルフ記者クラブ協会

太平洋クラブ被害者の会

民亊再生と会社更生、解りやすい説明を、次号で。(よく理解できない仲間に)


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