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2015新宿ミネラルフェア


今年はすごく目新しいことはなかったのですが、それなりに良いものがありました。もう大体、どこを回れば自分の欲しいものがあるか知っているので、我ながら効率はいいです。
 George Heslepでは相変わらず、アンズーのカギ爪やドラコレックスの頭骨ドームなど、庶民には買えない良いものが並んでいました。ちょっと目を引いたのは、ウズベキスタンの白亜紀後期チューロニアンのアベリサウルス類?と書かれた歯(22万円)。話によると、最初ティラノサウルス類とされたが次にケラトサウルス類とされ、その後アベリサウルス類と考えられたものの文献があるそうです。形はカルカロドントサウルス類のようにも見えます。中央アジアだとシャオチーロンの一派か。
 ミュージアムインポートには、おなじみのよろい竜やプロトケラトプスの頭骨レプリカとともに、ガリミムスの頭骨レプリカがありました。これは良いです。



 Krautworst Fossilsには例年通り、ディプロドクスやアロサウルスの化石があります。上の階のランフォリンクスのプレートもここでしたっけ。Peter Pittmanにはペルム紀のマダガスカルの爬虫類、クラウディオサウルスとバロサウルスBarosaurusというのがありました。写真はそれらで、保存の良さがすばらしいですね。


Zoic Srlはやはり欠かせない。アギリサウルス、カウディプテリクス、コンプソグナトゥス、シンタルスス、ミクロラプトルの頭骨キャストがありました。フラビオ氏はミクロラプトルなど、平面状のスラブから立体に起こすものは難しいといっていました。実物化石もカメ、翼竜、モロッコものなど多数あります。


Eldoniaでは、いつもの朗らかなフランソワさんの声が聞こえないと思ったら、のどを痛めておられるようで、お大事に。3本指の化石は記載されたようでCleurosaurus sp.となっていました。ということは他にもあるということか。奥の棚にはディメトロドン頭骨やサーベルタイガー頭骨の近くに、ディプロカウルスの全身骨格キャストがあります。店頭のガラスケースには、ボスリオスポンディルス歯などと並んでマダガスカルの未同定(「メガロサウルス」)の獣脚類の歯がありました。かなり大きいもので、まだまだ未知の種類がいますね。また、フランスのアルビアンでAllosauroideaと書かれた大型の歯もあり、状態は良くないがティラノ並みに大きいような。


今回はなかなか良いものをゲットしました。Zoic Srlから、なんとアルコヴェナトルの歯です。確かに論文の写真と似ていて、アベリサウルス類にしては長い歯です。責任上(何の?)私が買っておきました。


もう一つは、これもZoic Srlからシンタルススの頭骨キャストです。オリジナルの化石は南アフリカ産で、頭蓋天井、後頭部、口蓋の一部、下顎の後部、何本かの歯だそうです。復元したものなので、ある程度「作った感」があるのは仕方がないでしょう。シンタルススの頭骨を買う機会はそうそうないので購入しました。

皆さんも、ご自分の興味に合った掘り出し物を見つけてみては?


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