先月の祝日のお休み(2月11日)に、羽生のイオン・シネマで見てきました。【ネタバレ】あります。ご注意くださいませ。
■あらすじ■(チラシより転載)
1976年、F1黄金時代。世界を熱狂させた二人のレーサーがいた。ドライビングテクも私生活も情熱型のジェームス・ハントと、レース運びも人生も頭脳派のニキ・ラウダだ。シーズンはラウダの圧倒的なリードで幕を開けた。ジリジリト迫るハントを制し、ラウダのチャンピオンが確実視されたその時、全てが変わった。壮絶なクラッシュ。ラウダは瀕死の重傷により再起は絶望的だった。自己の一因は自分だ、との自責の念を払いのけるかのように、残りのレースに全霊をかけたハンドがチャンピオンの座に手をかけた時、ラウダは再びサーキットに戻ってきた。事故からたった42日後、変わり果てた姿で。ポイント差僅か、最終決戦の地富士スピードウェイで、ライバルを超えた絆を胸に、限界の先へとアクセルを踏み込む。
■感想■
1.とにかく、再現度の高さに尽きる!
●ハント(C.ヘムズワース)、ラウダ(D.ブリュール)顔つきがよく似ている
●マクラーレンM23、フェラーリ312Tが実走している
●ニュル旧コース、モンツァ、富士などのレースシーンも、当時の雰囲気を実感できる
2.CGらしいところは(素人目には)見つけられなかった
●前項も含めて、徹底した作りこみがなされている
●実際は合成シーンや特殊なことが多いのだろうが、不自然さは見つけられなかった
●くりかえすが、マクラーレンとフェラーリだけでなく、当時のマシンのレースシーンはどのようにして撮影されたのだろうか……
3.ライバル物語とKinKi Kidsによる吹き替え
●死と隣り合わせの厳しい時代、キャッチフレーズの「お前がいたから、強くなれた。」が作品全体をよく言い当てていると感じた
●KinKi Kidsの二人による吹き替えは、キャラクターにも合っていたと思う
■総括■
「アカデミー賞候補」と呼ばれるような作品を見ることは、本当にまれなのだが、評価されるだけのことはあると感じた。(実際には、ノミネートされなかったようである)。おそらく史実にかなり忠実に物語は作られていると思われるのだが、ドラマチックな展開に、際立ったキャラクターのライバル関係……と、見るものを惹きつけるものがある。その描き方が、よく計算されていると感じた。
私だけの視点なのだが、どうやって撮影したんだろう……?という場面が本当に多くあり、鑑賞中もそちらの方が気になってしまうことが多かった。ヘムズワースとブリュールの素顔がどのようなのかも、見てみたくなった。メイキングが見られることを望みたい。