字面を見ると、突き放したような冷たい印象の言葉です。(個人の感想です)
ですが、この言葉の本来の意味は……
×:情けは、他人のためにならない(から、情けをかけるのは慎重にすべし)
◯:人に情けをかけることは、結果的に自分自身に戻ってくることになる
……なのだそうです。
私のなかでけっこう重要な言葉でして、無意識のうちに自分自身の言動に結びついています。
組織で仕事をするうえで、チーム内外の状況をよく見て、リソースを振り分けることも同じことだと思っています。
最近こんなできごとがありました。
現場からの情報吸い上げのための定時巡回を部内の各チームで分担しています。
先月の半ばごろのこと、となりのチームの多忙さが増しつつあることを感じ取り、6月中の分担分を引き受けることにしました。
私たちのチームも手が余っているわけではありませんでしたが、となりのチームの負担過剰を分散させた方が賢明と判断したためです。
これが思わぬ形で見返りとなって返ってきました。
私たちのチームの案件で作業環境管理の整備業務が発生し、空間環境測定の必要が生じました。
自前での推進を第一候補に情報招集を進めていたところ、空間環境測定に有資格者がとなりのチームにいることが判明して、いろいろとレクチャーしてもらえるだけでなく、測定や仕組み整備まで協力してもらえることになりました。
この方からは「借りがあるので……」という言葉もありました。
貸しをつくったつもりはまったくありませんでしたが、それでもお互いに利害を一致させることができたケースになりました。
空間環境測定の件は、いま段取りを進めている(いただいている)ところです。
「情けは人の為ならず」
私の好きな言葉ですww
(映画「シン・ウルトラマン」より拝借)