注文していた鰹節削り器が届きました。その名も「オカカ7型」。なぜか私は「オカカ7号」と言ってしまう。なので、うちではそう呼ぶことにしました。
先日、和光で食文化研究会を主宰している加藤さんのお宅にお邪魔し、味噌作り用の大豆を頂いたり、手作りマーマレードを頂いたり(頂き物ばかりだったのですが)、「ついでに簡単味噌汁を飲んでいらっしゃいよ」ということで待っていたら、この「オカカ7号」が出てきて、迅速かつ精力的に鰹節を削り、驚いてしまったのでした。
私が使っているのは昔ながらの木箱型。「オカカ7号」の存在は知っていたのですが、見た目が麗しくないし、色もイマイチと思っていたので、相変わらず木箱型でせっせと削っていました。
出番がなくなりそうな愛用の木箱型
しかし、手回し型の威力を見せ付けられてしまったのですね。これなら「いいや、今日は疲れてるから、鰹節、削らない…」なんてこともなさそうです。本当に木箱型の労力の半分ほどで、すっすと削れてしまう。
そこで「多少麗しくなくてもいい。鰹節をたくさん削りたい!」とあっさり趣旨換えして、妹と折半で買い求めたのでした。
妹は同じマンションに住んでいるゆえ、こうした道具は共有できるわけですね。お餅もつけるホームベーカリーも共有物です。しばらくうちにありましたが、大きくてちょっと邪魔になり「今度はあなたのうちに置く番よ」などと言って押しつけてきました。
新旧そろい踏み。やっぱり木箱は味がある
現在、彼女は鰹節をもっていないので「オカカ7号」はうちにあり、私が削っては分けてあげることになっています。今、ちょっといい鰹節を買いにいきたくて、うずうずしています。
数日間広島に行っていた妹からのお土産が日本酒でした。私があまり日本酒を呑まないことを知っているのに、「珍しいなぁ」と思って箱をよく見てみると「醉心 橅のしずく」と書いてある。ぶなのしずく…、ああ、それで買ってきてくれたのね。
「うれしいなぁ」と思いながらも、何か妙な心持ち…。ついダラ~ッと垂れるブナのヨダレを思い浮かべてしまったからでした。ヤダ~、もう!
気を取り直して「橅のしずく」のお味見を。
口に含むと「おっ、辛口の酒だ」と思うのですが、やわらかくてさらっとしています。するするっと飲み込めてしまい、口の中には後味がしつこく残りません。純米酒って、こんなにさらっとした感じなのかしら? 日本酒を飲みつけていない私にはよく分かりませんが、私には飲みやすいお酒です。
仕込み水には広島県中央部に位置する鷹ノ巣山山麓の伏流水を使っているそうです。日本酒度+3.0。アルコール分15度以上16度未満。ですが、そんなにアルコール度が高いように感じませんでした。
というような日本酒の怖さを私は経験済みなので、今日は味見程度で止めにしておこうっと。
確かにうちの周りは湧水に恵まれた土地のようだし、まだたくさん田畑があるし、都内の実家周辺に比べたら田舎ではあるけれど、まさか隣接する市で収穫されたブドウのみを使ったワンイがあるとは思ってもいませんでした。って、すでに私が関わっている読売新聞のエリア情報誌でも紹介したというのに、全然気に留めていませんでした。「読んでなかったの?」とその情報誌の主要記者であり、編集担当の妹になじられてしまった…。ダメなお姉ちゃん。
それが新座産ブドウ100%使用の「野火止わいん」(720ml・1,260円)。巨峰をゆっくり圧搾し、果汁に残った果皮の色を生かしたロゼワインだそうで、地元ブランドのお土産用として万人の口に合うよう、フルーティーでやや甘口らしい。お持たせ用に妹と一緒に買いに行き、店主にウンチクを聞く。店主は利き酒師、奥様はソムリエだそうで、知識が深く広く、お話はとても面白かった。
妹に運転させて行った私は、野火止用水開通350年を記念し、地米を100%使用して醸された純米吟醸無濾過原酒「清酒・野火止」も味見させてもらいました。無濾過だけに雑味というか旨味というか、そんな味わいががっつり残る、香り高いお酒でした。
ワインの方は、今夜、味見予定。「甘口のワインは苦手」と話すと、「それなら」と勧められたのが、新座産ブドウだけでなく甲州ブドウをブレンドした「野火止わいん」(新座産ブドウ100%使用のワインと同じ名前なのがちょっと紛らわしいけど)。こちらは赤・白ともにハーフボトル(360ml・590円)を買ってみました。
今夜は北軽井沢のキャンプ場で、久々にコールマン・ツーバーナー用オーブンを使って、仕込んでおいたピザ生地(仕込みは妹、トッピングは私)で手作りピザを焼く予定。ピザとワインかぁ、楽しみぃ~!
「野火止わいん」・清酒「野火止」の発売元は、酒のおぎはら
http://www.sakeno-ogihara.com