このプラカード、いいでしょ!私の前に
いた女性が掲げていたものです
集会開始の15分前に現地に着いたのだけど、すでに数千、いや、万にも及ぶであろう数の老若男女が列をなしており、最後尾に着くまでに15分もかかった。
空が薄暮ににじみ出すと、広瀬隆さん提唱の「正しい報道ヘリの会」のヘリコプターに向かって、皆が手に手に灯りを掲げ、祈るようにシュプレヒコールを繰り返したのだった。
その様子は同会のヘリ第2便に乗ったカメラマン、野田雅也さんのWebサイトにアップされています。
http://fotgazet.com/news/000226.html
7時半を回ろうという頃、官邸前を占拠する人々が溢れかえり、一時車道が解放された瞬間、大歓声があがり、熱気がみなぎった。
今日、手伝いがあって実家に行った際、兄や兄嫁さんと昨日の集会の話で盛り上がった。兄嫁さんに「どの辺にいましたか?」と聞かれたけれど、どの辺とも説明がつかない。結局彼らも、参加しているはずの知人たちには会えなかったと言っていたけれど、それくらい人が溢れかえっていたのだ。
たった5分でも、たった10分でも抗議の声を届けようと、閉会間近になっても続々と人が集まってくる。矢も盾もたまらず仕事帰りに駆け付けた人、関東近県から電車を乗り継いで駆け付けた人、外国人の姿も多数見かけた。
本当に市民は怒っているのだ。本当に危機感を持っているのだ。無関心ではいられないのだ。
原発再稼働への「NO!」は、とりもなおさず野田政権への「NO!」なのだ。
消費税の増税に「本当は反対したかったけれど、自分はできなかったので、造反組には重い処罰を」と迫った民主党議員の幼稚さには呆れかえる。ただただわが身可愛さで、反対できなかっただけじゃないか。子どものケンカの言い合いっこにも劣る発言である。
次の選挙で民主党が惨敗するであろうことは目に見えているけれど、かといって、民主党に代わって政りごとを委ねられる政党がないことが情けない。
それでも政治家の暴挙に対しては声を上げ続けなくては。1年数カ月前にあれほど酷い原発事故が起きたのだもの。まだたくさんの人が事故によって苦しんでいる。それを踏みにじる政治家には諦めずに声を届け続けよう。