小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

トチが逝って2カ月

2010-02-26 | 犬&猫との暮らし

 2月があっという間に過ぎていこうとしています。2カ月前の今日、トチが逝ったのでした。この2カ月、早かったと思う。
 生前、予想していたようには、毎日泣き続けてもいなくて、トチがいない犬ベッドを眺めても、涙がこぼれてこない。乗り越えたの?と思うけど、トチの死は何だか、乗り越えるとか、乗り越えられないとか、そういうものではないようなのです。なんだろう、この感覚……。

 先日、ストッパーも押されており、ゼンマイも伸びきっているはずのオルゴールが、夜、いきなり「ポロン」と鳴りました。私が好きなパッフェルベルの「カノン」の一節が奏でられる、犬の置物のオルゴール。

 トチが触ったのだったら、ステキなのに、と思いました。

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朝から爆笑

2010-02-26 | つぶやき

 今週は、原稿を書いては会議に出て、また書いては企画案をひねり出し、会議をしちゃあ原稿書いて、というように、日夜、中身のない頭をかしげつつパソコンに向かい、打ち合わせで深夜帰宅という日々が続き、さすがに疲れました。

 クリとブナに「ゴハン、ゴハン」と突かれて、6時過ぎに起きたけれど、「もうちょっと寝かせて~」と二度寝。8時半過ぎに「散歩、行こうよー」と再び突かれ、ブナなど寝ている私の首の下に鼻づらを突っ込んで、起こそうとする。「分かった、分かった。起きるよー」としぶしぶ起きて、河川敷へ。

 帰宅しても、まだしゃんとしなかったので、昆布とかつお節でちゃんとだしをとり、さつま芋、大根、長ネギ、豚肉を入れた具だくさんのお味噌汁を作って朝ご飯を食べたら、やっとしゃきんとしました。

 で、アールグレーを飲みながら新聞を読んで。

 あっ、そういえば、吉本ばななさんは『キッチン』の中で、アールグレーを「臭い紅茶」と書いていましたが、私はアールグレーがとても好きなんですね。年中切らしたことがありません。

 そう、一服しながら新聞に掲載されていた『WiLL』という雑誌の広告を読んで、爆笑してしまいました。だって、辛辣にして的を射た、それでいて少しくだけた表現のタイトルが連なっていたんだもの。

「小沢一郎は国会のゴロツキだ」 この国のダメさ加減が小沢に典型化されている。小沢には田舎のゴロツキの八枚舌だと烙印を押さなければならない。by 西部邁

「何が新生だ ちゃんちゃらおかしい」 今、必要なのは政治的改革より、あなた方の人間性改革だ。by 立花隆

「小沢氏の君臨は日本の恥」 疑わしい金にまみれた国家の指導者二人。by 櫻井よしこ

 圧巻はこれ。
「小鳩政権で日本はクソ溜めの中だ!」 堤堯×久保紘之

 「小鳩」というきれいな文字のあとに「クソ溜め」と来たもんだから、余計に激しく「突き落とされた」気分……。ヤダなあ~、クソ溜めの中で生活しているなんて。

 政権が交代したからと言って、すぐに何か良好な結果が出なくても、今までが今までだったのだから、与野党のつまらない足の引っ張り合いに惑わされずに、私たちは少し長い目で見ないといけないのではないかと思っていましたが、さすがに小沢氏のご都合主義と強欲ぶり、鳩山さんの優柔不断さと観念的な物言いにうんざりしていたので、バッサリ切って捨てる書きっぷりにスッキリしました。

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活け変えました

2010-02-20 | 植物
 兄嫁さんがトチの四十九日に贈ってくれた花束のうち、バラやフリージアが萎びてきてしまったので、活け変えてあげようと思い、花籠から出してみると、花たちは硬質スポンジのフラワーベースに、すごく短く切り詰められて差し込まれていました。

     

 1本1本がかなり短かったので、水切りするとさらに短くなってしまい、ガーベラなど瓶に活けるのが難しい。ううんと考え、小鉢に水を張り、水切りした茎の先がそこに浸かるように活け変えました。

     

 頂いた花束はゴージャスだったのだけど、活け変えたら何か質素な感じになってしまった。でも、そのほうが私やトチには似合っているのかもなあ。

 今はお花の「延命剤」というのが売られているので、それを水に入れてあげれば、まだまだ花持ちするかもしれません。
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獣医さんに告げて

2010-02-19 | 犬&猫との暮らし

 中央運動公園での散歩をすませ、クリの抗てんかん薬とボッチの排便促進薬を買うために、動物病院に寄りました。

 診察室の扉が開いていて、先生と顔が合ったので、とうとうトチが亡くなったことを告げました。いくら時々キツイことを言う先生でも、お世話になって来たことには違いなく、今までの治療のお礼を伝えました。

 先生は「ええっ!だって、どこか悪かったというわけじゃなかったじゃないですか」とものすごく驚いて言いました。「でも、亡くなる5日前にもへたり込んで、一晩難儀そうでした。そのときは翌日復活したけれど、きっともういっぱいいっぱいだったのだと思います」と話しました。

 「いくつでしたっけ?」「あと5日で15歳でした」「ああ、それじゃあねえ、頑張ったほうです」

 「そうなんです。頑張っていたと思います。トチにとっても長患いせずによかったと思います」と言ったら、涙が出てしまった。

 帰り道、先生も驚くほど、トチが亡くなったことは突然だったんだ。トチはしんどかった肉体を気持ちだけで維持していたのかな。本当は何かしたら、助かったんだろうか。
 いや、それだって検査が続き、針も刺され、横たわるトチを病院に連れて行くだけでも、トチには負担だっただろう。気持ちだけで、頑張ってくれていたのに、もうダメだというトチを静かに見送るのも私の務めだったんじゃないか、といろいろ考えていたら、もう涙が後から後からこぼれて、久しぶりに車を運転しながら、大泣きしてしまいました。

 今朝の散歩中、ブナは側溝を覆うステンレス網に足を取られて転び、したたかにあごをぶつけていました。「4本足がちゃんとあるくせに転ぶなんて、どうしたのよ、ブナ」と言いながら、ブナにも老いが近づいていると思ったら、ものすごく哀しくなってしまった。

 赤ちゃん顔で幼犬のときと変わらない表情のブナ。追いすがるような眼差しで見上げられ、思わず「よしよし、無理しないで。どこか痛かった?」などと言って、体をなでまわしてしまいました。

 よく見ると、あごを打ちつけた拍子に下唇の下をすりむいていて、血がにじんでいました。

       


 そんなブナとクリが、車の中で泣いている私を心配して、顔をなめに来るものだから、「トチ、お願い。この子たちを守って」と声に出したら、余計に哀しくなってしまい、また泣いてしまったのでした。

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白梅の下で

2010-02-19 | 犬&猫との暮らし
 清々しい朝に、犬の糞だらけの土手道を歩くことにちょっとうんざりしていたので、中央運動公園に散歩に行きました。

 少しずつ緑がくっきりしてきた風景を眺め、昨日の雪で「春が目を覚ましたんだ」と思いました。

 白梅が咲き、花弁を散らしていたので、その木の下で記念撮影。

 写真を見ながら「なんか物足りない」と思う。「ああ」と溜息混じりに気付くのでした、もうひとついるべきはずの黒い姿がないからだということに。
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初代ワンコ・ダイスケのお話

2010-02-19 | 犬&猫との暮らし
 「だから、街歩きは避けてしまうんだ」などとエラそうに書いたけど、思い返せば私にも、同じような状況で大騒ぎしていた時期があったのでした。

 ラブラドールを飼うことになって、犬について調べ、しつけの方法を学び、ある程度訓練の仕方も習得し、完璧ではないけれど、トチ、ブナ、クリには一応社会性を身につけてやれたと思っています。
 
 だけど、その前に飼っていたダイスケはひどかった! 妹が横浜の大学に入ってまもなく、学校の近くでもらってきた犬でした。妹は数日間こっそりタンスの中に隠して飼っていたのですが、まだ子犬のダイスケを初めて見たとき、モグラかと思った! 

 ビーグルと日本犬のミックス? 妹は「シェパードも混じっているらしい」と言っていたけれど、それは怪しい。数々のエピソードをもつ愛すべき犬ではあったけど、やっぱりオス犬に対しては、かなりガオガオやっていたのでした。

 だから、向こうからやってきた犬の飼い主さんに、前もって「オスですかあ?」などと聞いていたのです。「オスです」と言われれば、横の路地に入って通り過ぎるのを待ち、「メスです」と言われれば、ああ、よかったと思いながら、犬同士、挨拶をさせたりしていました。ダイスケはメスにはオープンマインドで、エエカッコしいでした。

 しつけの「し」の字も入っていなくて、自由奔放に暮らしていたダイスケ。淋しがり屋で甘えん坊で、食い意地が張っていて、おおげさで。子どもたちが大好きで、飽くことなくボール遊びをし、町内では可愛がってもらっていたダイスケ。

 近所に空き巣が入ったときは吠えもせず、「ダメだなあ、ダイちゃん」と周りから言われ、奮起したのはいいけれど、夜中に粗大ゴミで出されたテレビを再利用しようと、こっそり運んでいた若夫婦を吠えてしまい、近所の人がみな窓から顔を出したために、若夫婦に赤っ恥をかかせたりして、すべてにトンチンカン。

 カレーが大好きで、夜中にこっそりお鍋の中のカレーを平らげ、それでもピンピンしていたダイスケ。足腰が丈夫だったからか、17歳まで生きてくれたので、それだけ思い出も多く、「ダイスケ」と空に向かって呼びかけると、いろいろなシーンがよみがえってきます。

 実家の両親が散歩が難儀だと言うので私が引き取り、トチを迎えた頃にはもうすっかり耳も聞こえない好々爺になっていました。そして、ダイスケを看取ったのが、唯一トチでした。
 
 写真は晩年、夏の暑い盛りに、妹とドライブに行った際、天竜川に体を浸けて、涼んでいるダイスケです。

 去る1月24日、午前3時頃、パシッとものすごいラップ音で目が覚めたのですが、それを妹に言ったら「ダイスケだよ、きっと。その日はダイスケの命日だったよね。トチと再会したことを教えてくれたんだよ」と言う。
 ああ、そうでした。ダイスケが亡くなったのは13年前の1月24日でした。
 そうね、きっと。トチもダイスケと会え、お互いに懐かしんでいることでしょう。2頭で飼い主の悪口を言っているかもね。
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初めて行った近所の遊歩道

2010-02-18 | 犬&猫との暮らし

 その存在は知っていたのですが、歩いたこともなたっかので、どこへ通じて行くのやら…。
 河川敷には行く気がせず、気晴らしに2頭と一緒に、気になっていた遊歩道に行ってみました。

 「根岸水路遊歩道」という名らしい。狭いけれど、小川が流れる整備された遊歩道で、片側には家が迫っていますが、片側は雑木林。休憩所などもありました。

      
      確実にタヌキがいると思われる雑木林  

      

 のんびり歩いていると、向こうからミニチュアダックスを連れた奥様が。どうもその犬はほかの犬がダメらしく、奥様は「あら、どうしましょ」風に、こちらの様子を探りながら犬を抱き上げました。

 ブナとクリに「まっすぐ歩いて」と言い、脚側につけて歩かせていたら、あちらに差しかからんとするブナ、クリに向かって、抱かれた奥様の犬が「ガルルルー」、すぐさま「ギャン、ギャン」吠え立ててきました。奥様はブナとクリを見て「まああ、強そうっ!」と言って通り過ぎて行きました。

 猛り狂っているお宅の犬のほうが強そうですけどって、心の中で言っておきました。

 遊歩道を抜けて行くと、前を黒いポメラニアンのような犬を連れた女性と、ミニチュアダックス2頭を連れた女性が一緒にお散歩をしている様子。若い主婦のようです。

 私たちのほうが歩みが速かったので、すぐに追いつきそうになりました。こちらも見知らぬ犬だったので、対岸に渡ってしまおうとブナ、クリを急かしたら、黒ポメ君が気付いて、吠え猛り始めました。
 飼い主さんはなぜか「女の子よ!女の子ー!」と絶叫し、つられてダックスもキャンキャン、ワンワンなっちゃって、「大丈夫、怖くないの!」と叫ぶ飼い主さんが持つ2頭のリードは、あっちゃこっちゃに収拾がつかない状態になってました。

 ワンワン、キャンキャン、女の子よー!が続いていたので、対岸に渡ってからも1人と2頭は小走りで走り去ったのでした。みんなで息がきれました。

 だから、街歩きは……、つい避けてしまうのですよね。

 遊歩道は落ちている糞もなく、なかなかいい雰囲気だったんだけどなぁ、吠えられながら「まあ、強そうっ!」とか「怖くないの!」とか、言われなければネ。

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土手道の糞害に憤慨

2010-02-18 | 犬&猫との暮らし
 河川敷の土手道はひどく汚れています。平気で犬のウンチを置き去る人が多くて、本当にひどい状態。新河岸川沿いを上流部に行く小道は、まだいいほうだったので、そっちに歩いて行くことにしたのだけど、最近、そこも汚れてきて、道の真ん中に大きなブツが置き去られていたりします。

 そのうえ、こんな毛も。ひどいでしょう!

    

 外でブラッシングするのはいいけど、自分の犬の抜けた毛くらい、ビニールに入れて持ち帰って処分すればいいのに、こんなにたくさん置きっぱなし。
 これはどう見ても黒ラブの毛でしょう。だいたいどの飼い主さんか見当がつくけれど、これじゃあ、まるでうちがやってるみたいじゃないの。

 ミイラを見ても分かるように、毛髪は案外土に還らないものです。犬の被毛も然りなんです。とくに猟犬の被毛は水をはじくし。

 あまりに土手道の糞害がひどく、歩くのに年中「あああー、ブナ、踏んじゃダメー」などと叫ばなくてはならず、気疲れしてしまう。なので、ここ数日、河川敷には行きませんでした。
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トチの四十九日に

2010-02-18 | 犬&猫との暮らし
 トチの四十九日ということは、とくに気に留めていませんでした。
 四十九日間、死者の魂はあの世でもこの世でもない、生の中間的存在としてあるといいます。チベットではそれを「バルドゥ」と呼び、日本では「中陰」とか「中有(ちゅうう)」といいますね。

 あの世の存在でもこの世の存在でもない時期が過ぎたから、トチの魂は2月13日の四十九日をもって、あの世に往ってしまったのかしら。なんだかもうとっくに往ってしまったような気がする。

 兄嫁さん(兄嫁といっても、けっこう年下なのだけど)はやさしい人で、「四十九日にはできたら何かしたかったので。トチちゃんのお別れにと思いまして」と、2月13日に届くように、色鮮やかなフラワーバスケットを贈ってくれました。

 まぶしいほどにきれいなので、写真を撮ろうとシャッターを押したら、葉っぱを食べようと顔を出したボッチが写り込んでしまいました。
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さっぽろ雪まつり

2010-02-18 | 旅先でのお話
 今朝方も雪。今年は首都圏での降雪が多い年ですね。

 ライトアップされた「さっぽろ雪まつり」を見ずに終わりましたが、「せっかく会期中なのだから」と、編集者ゆうさんと2人で、2月10日の午前中、取材の前に会場にでかけました。

     
     札幌のシンボル「時計台」

 さすが札幌の冬を代表する一大イベント。朝からたくさんの人が訪れていました。
 雪道でも市内を車がバンバン走り回り、そりゃ、もちろんスタッドレスタイヤのおかげでしょうが、雪が降るとすぐ運転中止にしてしまう私など、えらく感心してしまいました。もっともそんなことでは、雪国で生活できないですもんね。

 「さっぽろ雪まつり」会場には何基もの雪像があるのでしょうが、見たのはほんの数基だけ。そのなかでも動物たちを表現していた雪像は見事でした。披毛の一本一本がリアルに彫刻してあり、圧巻。

     

 「ああ、もう行かなくちゃ」と凍って滑りそうな道であたふたしながら、地下鉄で駅に向かいました。札幌も初めてだったので、札幌の地下鉄も当然初めて乗りました。

 ホクレンに出向いたあと、またしても特急「スーパーカムイ」に乗って、豆麦輪作研究会なる会議が開催される岩見沢に向かったのでした。

     
     岩見沢市内で見つけた渋い佇まいの割烹料理屋さん

 北海道には何度か行ったことがありますが、3回はカヌーの取材で、釧路川を源流から下ったのが2回、知床の海と厚岸の海を漕ぐために1回、あとはMTBの取材でにしん御殿を訪ねるために、確か江刺へ。
 いずれもアウトドアの取材だったため貧乏旅行で、電車移動やホテル泊もありませんでした。今回も仕事だったし、たった1泊でしたが、なんかリッチな旅気分だったなあ。
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初めて食べたフルーツ

2010-02-17 | 食・酒
 JRタワー日航札幌ホテルは、大変行き届いたサービスで、格調のあるホテルでした。

 和洋バイキングの朝食が素晴らしかった。さすが北海道、農産物の豊かさを実感しました。

 ここで初めて目にしたフルーツがありました。ウニみたいで、見た目はなんともグロテスク。
「えっ、知らないの? ランブータンっていう果物だよ」とゆうさん。
「どこの国の果物?」と私。
「ううん、やっぱりタイとか南の方じゃない?」とかなりいい加減な返事。

 せっかくなので食べてみました。この容姿は敵から身を守るためでしょうか。イガイガは硬くなくて、何とも不思議。剥いてみると、ライチのような果肉。味もライチに近かった。

 けれど、中の種の周りの皮も一緒に剥けてくるので、果肉を口に入れてから、それをペッペッとしなくてはならず、なんだかねえ……。
 ちょっとつれない感想ですが、ほかに果物はたくさんあるので、わざわざ「ランブータン」を輸入してこなくても、いいかなと思ったのでした。
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すすきの氷の祭典

2010-02-17 | 旅先でのお話

 サッポロビール園からホテルに戻るつもりでタクシーに乗ると、運転手さんがひと言「あなたがた、道外の人でしょ。その着込み方をみれば、一目で分かる。道内の人はもっと普通の格好をしているからね」。

 図星であります。日本一寒いという旭川に行くというから、防寒対策を万全にして行ったのだもの。レッグウォーマーなんぞしちゃって。

「雪まつり、見に来たの?」
「そういうわけじゃないんです」
「じゃあ、見てないの?!」
「はあ。ライトアップはもう終わっちゃってるし」
「ありゃー。じゃあ、いいところに連れてってあげるよ。『すすきの氷の祭典』はまだライトアップしてるから。ねっ、行ってみなさい」

 ということで、運ちゃんに勧められるままに、酔っ払い2人を乗せたタクシーは一路すすきのへ。

 何でも、「すすきの氷の祭典」は、「さっぽろ雪まつり」の第3会場として開催されるイベントらしい。ビルの谷間に、大小100基の氷像が設置され、ライトアップされた夜の風景は一段と幻想的なのだそうだ。

 一筋の通りを一応眺めましたが、ちょっと融け始めているものもあり、シャープな氷像のイメージがなくなっているというか…。

    

    
 「ふうん」とかあまり感動の薄い感想を口にしつつ歩を進めていたのですが、この本物の魚が封じ込められているらしい氷の塊を見たら、なんかすごくおかしくなってきちゃって、そのあと何を見てもおかしくて笑いっぱなしでした。泣いて愚痴る酔っ払いよりいいと思うけど、困った酔っ払いです。なかなか愉快な氷の祭典の見学でした。

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サッポロビール園

2010-02-17 | 旅先でのお話

 2月9日、旭川神居町にある斎藤牧場の取材に予定以上に時間がかかり、旭川から札幌に戻ったのは6時半を回っていました。
 すぐさま札幌駅の上にそびえるJRタワー日航ホテルにチェックインし、さてどうするか、ゆうさんと思案。ちょど「さっぽろ雪まつり」が開催されている時期であり、ライトアップしたそれは、初めて見る私たちにとって一見の価値ありであろう。しかし、おなかもすいるし、サッポロビール園の閉店時間もとても気になる。

 雪まつりを見ていたら、ビール園に行く時間がなくなるかも、という食い意地が勝ち、雪まつりは翌朝、ホクレンに行く前にのぞいてみようということになりました。

 ビール園までタクシーを飛ばすと、まあ「ジンギスカンを食べなさいよ!」とばかりに、ジンギスカン料理の食事処がひしめいており、どこへ入ったものか迷った揚句、相談した案内嬢の勧めにより「明治時代のロマン香る、ちょっとクラシカルなホール」と謳われる「トロンメルホール」へ向かいました。「トロンメル」とはビールの原料である大麦を発芽させるための回転式発芽缶のことだそうです。

 メニューを開いて目に飛び込んできたのが、「生ラムキングバイキング・食べ飲み放題」1人3,670円というやつ。ビール好きの2人はおそらくそれぞれに生ビール3杯は飲み干すであろう。それに食事代を加算すると、と2人の頭の中で素早く計算がなされ、「これでいきましょう」と即決でした。

 まず運ばれてきたラム肉は少し厚切りの生ラムと、トラディショナルと呼ばれる丸く薄切りされた(解凍?)ラム肉および野菜(モヤシとかキャベツとか、玉ねぎなど)。
 
 トラディショナルの食べ方は、まず鉄板の上に野菜をこんもり盛って、それを蒸し焼きにするように、ラム肉を覆いかぶせるのだそうです。そして、お肉の色が変わったら、野菜を包み込んで食べるのだそうだ。

    
    手前がトラディショナル、向こうが生ラム肉

    
    トラディショナル肉のトラディショナルな焼き方

 生ラム肉は鉄板の上に肉を並べ、そのぐるりを野菜で囲みます。お肉が焼けたら野菜と混ぜこぜにして食べるらしい。

 「お客様、このコースは100分間のコースなのですが、お客様の場合、ラストオーダーまで90分しかございません。10分足りませんがよろしいですか」と丁寧に応対するホール係りの男性。「はいはい、まったくかまいません。とりあえず生ビール2つ」

 で、私たちは、ビール、ビール、肉、ビール、ときどき野菜、またビール、ときどきおしゃべり、また肉、ビール、という調子で、本日の取材についてあれこれ熱っぽく語りつつ、追加は生ラム肉と野菜を1皿ずつ、90分の間に生ビール4杯も飲み、おまけにミルクの味が濃いデザートのアイスクリームまでたいらげ、ほろ酔い気分でビール園を後にしたのでした。

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斎藤牧場

2010-02-12 | 旅先でのお話

 篤農家さんの取材で向かったのは、北海道の中山間地域における酪農の先駆的存在である斎藤晶さんの牧場でした。

 ですが、一面雪原で、どこが山地放牧場やら何やら、まったく分かりません。取材対象は人物なので、それでもかまわないといえば、かまわないのですが……。

 斎藤さんは独自の「斎藤式蹄耕法」という酪農方法で、荒れた急斜面を密生する牧草地に転換し、自然と人、家畜の共存を提言し続けた人ですが、御年82歳になられ、営農はほとんど息子さんに任せており、もっぱら現代社会批判や精神論を熱く語っていました。

 牛舎の牛たちに会わせてもらえず、残念だったな。

 それでも4時間くらいお話を聞いていました。機転を利かせ、ゆうさんがそこまで連れて来てくれたタクシーの運転手さんの名刺をもらっていたので、再びそのタクシーを呼び、無事に札幌に戻ることができました。ホント、やれやれでした。

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北海道旭川市へ

2010-02-12 | 旅先でのお話

 6日からほぼ毎日取材で、帰って来ては取材内容をまとめ、という日々。圧巻は9~10日の北海道取材。何もこんな時期に雪に覆われた北の大地で小麦や山地酪農の取材をせずともよいのに、と思うところですが、諸般の事情からこんなことに。

 宿泊は札幌。目指す取材地は旭川と岩見沢。
 「旭川は日本一寒い所だそうだ。防寒対策は怠りなく」というお達しにつき、仕事の合間を縫って「ウォーマー」と名のつくもの、たとえば「レッグウォーマー」とか「ネックウォーマー」とかですね、そんなものやら、遠赤外線タイツとかカプサイシン入り防寒靴下とか、そんなものも買いあさり、それなりの防備をして出かけたわけです。
 そういうあれこれを持参するために、普段より荷物はもっこりしてしまいます。あまり機敏に動けないような感じになっており、先行き不安な状況でありました。

 9日、まだ暗い朝5時前に犬たちの散歩を済ませ、駅までせっせと歩いていたら、早くも着込んだタイツやら靴下やらのおかげで、汗をかいてしまった。

 空港ロビーで編集者ゆうさんと落ち合い、お互いに「暑いね」などと言いながら、新千歳空港行き8時の便の機上の人となったのでした。朝ご飯として、空港で買った崎陽軒のシウマイ弁当を機内でたいらげ、そうこうしているうちに新千歳空港に着陸。

 そのまま「スーパーカムイ」という特急に乗って旭川へ移動。「昼になっちゃうからおべんと、買っとこ。ついでに北海道限定販売のサッポロクラシックも買っとこ」とゆうさん。

 サッポロクラシックって、ビールですよ。「ええっ?」という私に「喉乾いたじゃん。大丈夫だよ、取材まで時間あるから」。いつもこんな感じで、ゆうさんはおおらかな編集者なのでした。ああ、また2人の珍道中の始まりです。

 特急で新千歳空港から旭川までおよそ2時間。「スーパーカムイ」は指定席をゲット。シートには指定券を挟みこんでおくケースが付いていました。いちいち乗車券・指定券をさし出さなくても、ここに挟んでおけば、車掌さんは一目瞭然なので大変合理的。

        

 ビールで喉をうるおし、カニイクラ飯なんぞを食べながら車窓を眺めていると、早くも外は「ひゅるり~、ひゅるり~らら~」という感じで雪が舞い飛んでおり、旭川の山地放牧場の豪雪を予感させたのでした。

    
    旭川駅前の雪だるまちゃんたち

 小型タクシーをつかまえて、駅から10数km離れた牧場に向かいました。
 

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