30年以上、犬や猫のいる生活をしてきた。
それが当たり前だったので、
正真正銘のお一人様生活は、ひどく堪える。
独り身であることが寂しいのではなく、
犬や猫がいないことに不慣れで、それが切ないのです。
何の甲斐もなくなってしまった。
仕事で外出し、慌てて最寄駅の改札を抜けた後、
「あっ、もう急いで帰らなくてもいいんだ」と
我に返ったときの虚無感たるや……、
玄関の扉を開けたときに、命の影のない、
冷え冷えとした空間が広がる寂寞感たるや……、
胸が潰れて、言葉もない。
玄関のネームプレートの下に貼ってあった、
ペットレスキューシールを剥がした。
東京・埼玉を大きな地震が襲っても、
カヤには辛い思いをさせないということだけは確か。
もうこのステッカーも不要だ。
それだけはよかったと、無理矢理、思っている。
それが当たり前だったので、
正真正銘のお一人様生活は、ひどく堪える。
独り身であることが寂しいのではなく、
犬や猫がいないことに不慣れで、それが切ないのです。
何の甲斐もなくなってしまった。
仕事で外出し、慌てて最寄駅の改札を抜けた後、
「あっ、もう急いで帰らなくてもいいんだ」と
我に返ったときの虚無感たるや……、
玄関の扉を開けたときに、命の影のない、
冷え冷えとした空間が広がる寂寞感たるや……、
胸が潰れて、言葉もない。
玄関のネームプレートの下に貼ってあった、
ペットレスキューシールを剥がした。
東京・埼玉を大きな地震が襲っても、
カヤには辛い思いをさせないということだけは確か。
もうこのステッカーも不要だ。
それだけはよかったと、無理矢理、思っている。