春分が過ぎると、庭側の大きな窓から差し込む日差しの位置が変わる。この陽だまりの中でクリは逝ったのだなと思い出す。
もうスターダスト・レビューの『木蘭の涙』を泣かずに聞くことはできない。
出だしの「逢いたくて逢いたくて」でもう震えちゃうのに「幾度目かの春の日、あなたは眠るように空へ旅だった」と歌われるとしゃくりあげてしまう。
ブナ、桜の下で毎年、写真、撮ってたね。春に生まれたお前は春を待たずに逝っちゃったねえ。きっと今年の桜吹雪を見たら、お前が空にのぼっていった日の雪を思い出すんだろうな。
クリ、去年は桜が咲いていたのも気づかなかったよ、お前のことしか見ていなかったから。知らない間に木蘭も桜も散っていた。
河川敷の桜が満開になるのは来週みたい。いつもの場所に見に行くから、みんなもおいで。桜の花が散り終えるまで、毎日一緒に桜の中を歩こう……。
もうスターダスト・レビューの『木蘭の涙』を泣かずに聞くことはできない。
出だしの「逢いたくて逢いたくて」でもう震えちゃうのに「幾度目かの春の日、あなたは眠るように空へ旅だった」と歌われるとしゃくりあげてしまう。
ブナ、桜の下で毎年、写真、撮ってたね。春に生まれたお前は春を待たずに逝っちゃったねえ。きっと今年の桜吹雪を見たら、お前が空にのぼっていった日の雪を思い出すんだろうな。
クリ、去年は桜が咲いていたのも気づかなかったよ、お前のことしか見ていなかったから。知らない間に木蘭も桜も散っていた。
河川敷の桜が満開になるのは来週みたい。いつもの場所に見に行くから、みんなもおいで。桜の花が散り終えるまで、毎日一緒に桜の中を歩こう……。