ブナの鼻梁の上の方におできがある。出来始めたのは今年になってからだったろうか。
ふとブナの顔を見ると、どうしても「シィラカバァァァ~」と歌っている千昌男を思い出してしまう。真ん中に付いているからか……。
受診したら別に悪性の腫瘍でもないようなので、気にはなるけどそのままにしている。これ以上大きくはならないようだが、時々壊れて血が出たりするので、そのたびに酒井先生に言われているように、マキロンなどで消毒している。
それにしても、なんでこんなにツヤツヤしているんだろう。
このツヤツヤ感と膨らみ具合は、血を吸って大きくなったマダニにそっくりである。先生にも「おできなら仕方ないけれど、マダニが吸いついている様子にそっくりで、それだけがいただけない」と言って、苦笑された。
今朝、河川敷で時々会うラブの飼い主さんとすれ違った。通り過ぎようという段になって、彼が「ん?」という表情で、ブナの顔をじいっと見ている。
私はすかさず言いましたね、「マダニじゃありません! マダニみたいだけど、出来物なんです」ってね。 案の定、彼は「マダニかと思った」と言ったのでした。
こんな見つけやすい場所にマダニを付け、しかもこんなに大きくなるまで放っておく飼い主がいたら、ぼんくらとしかいいようがありません。
ブナのこれは、断じてマダニじゃありません。
「転送転載、大歓迎!」ということなので、田中優さんのメルマガを転載します。
◆マフィアの規制にマフィアのボスを
この原子力規制委員会、他の「原子力安全・保安院」だとか「原子力安全委員会」だとかをなくして一元化し、独立性を高めて政治介入をさせない仕組みにした。
つまり独立性の高い「介入させないかんね!」という組織を作り、「マフィアは入れないぞ!」というルールを作り、5年間は破廉恥罪でもしない限りクビにできない組織を作ったのだ。
これまでの原発推進は、原子力マフィアたちが関わり、密室で自らの利権のために動く存在があったから、そこから独立した仕組みを作ったのだ。
もしこれがそのまま機能すれば、原子力マフィアたちがどんなに騒ごうが、「政治からも行政からも独立しているかんね!」と正しい判断がされると期待されていたのだ。
関電が「再稼動しないと破産しちゃう」と泣き落とそうが、経団連会長が「福島原発事故で、電力会社は悪くない!」と脅そうが、政治家が「オレはバッチだぞ」と言おうが、官僚から「遺憾ですね」と言われようが、正しい判断で動くことのできる組織を作ったのだ。
ところが官僚たちが「この人なら」とそそのかして細野大臣に勧めた人そのものがマフィアのボスだったのだ。細野氏はどうも意地っ張りのようで、一度推薦したのだからと撤回しようとしない。「そんな細かいことを言うな」という対応だ。
マフィアの規制をマフィアのボスにやらせたらどうなるか。そりゃもちろん規制なんか骨抜きにする。しかも今度は独立性が問題になる。有権者が怒って政権をひっくり返そうが辞めさせられない。総理大臣がどんなに反対したって「独立だかんね!」と少なくとも5年間は開き直ることができるのだ。
可能なのは法改正だけだが、法で独立性の高い組織でないものにしたら元の木阿弥、再び原子力マフィアたちの暗躍の場に戻る。
しかも今回は議員立法だから、当の議員たちに撤回させるのも難しい。
だから国会が承認してしまう前の今が、とても大切な抵抗の時期になるのだ。
◆放射能が安全なら何を規制するの
この委員長に予定される田中俊一氏だが、この方は福島第一原発事故の直後から「放射能はそんなに危険じゃない」とばかりに規制強化に反対した人物だ。
また自主的に避難した汚染地の人たちへの賠償に対しても反対を続けた人だ。
要は「放射能はそんなに危険じゃない」というお考えの持ち主。
「でも放射能が安全だったら、原発の何を規制するの?」という事態なのだ。
少なくとも「放射能は危険だ」という認識がないと困る。日本中が放射能だらけにされて、10年後の病死が多発する時期になっても「原発ノイローゼでガンになったんだよ」と言われることになるからだ。
だから設置法第7条第7項第3号は、原発マフィア関係者を入れることを禁じたのだ。
ところが今回の人事案では、委員長がもともと「(独)日本原子力研究開発機構副理事長、原子力委員長代理、原子力学会会長」といったマフィアの王道まっしぐらの人で、5人の委員のうち2人までが「日本原子力研究開発機構の安全研究センター副センター長」だったり「日本アイソトープ協会」だったりして欠格事由に該当している。残る二人のうちの一人も外務省で原発を国際協力してきた人物だ。
これを政府は「委員就任前に辞任していれば問題ない」と屁理屈で反論する。
ほう、だったら東京電力の勝俣会長だって辞任しているからいいのかい?
これで何を規制するの?
放射能は安全だと考える人なのだから、「キツネにニワトリの番をさせる」より
もっと悪い。
しかもお約束どおり、委員長含め委員の数人は業界からもおカネをいただいている。
◆だから騒ごう
こんなんじゃダメだと思ったら、みんなで騒ごう。
「何を騒いでるの?」と聞いてもらえたら説明しよう。ここで決められたら撤回させられない。 だって独立性が高いんだから。
まだ国会での承認が残っている今だから、国会議員に「承認しちゃダメやん」と伝えないと。 実際、モノ考えている議員たちは問題にしてる。その人たちをもっと心強くしてあげないと。
独立性の高い器そのものは良かったんだ。そうじゃないと原発マフィアの寝技で曲げられちゃうからね。だけどそこに法を無視してまで「マフィアボス」を入れてくるとは思わなかった。法に違反してるんだから。
だけど決められちゃえば委員長は5年は辞めさせられない。マフィアに毒された官僚たちの考えそうな悪巧みだ。
こんな未来を子どもたちに残せないよ。
ややこしい話かもしれないけど、ちゃんと知ってほしいんだ。
このままじゃまた未来は悪くなる!
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◆◇ あたなにできること ◆◇
●オンライン署名をお願いします。もちろん僕も署名しました。
https://fs222.formasp.jp/k282/form2/
●今回は緊急度が高いので、出来れば直接細野大臣へ抗議・要請のお電話やメールを!
【細野豪志(環境相、原発事故収束担当相)】
・国会事務所 FAX:03-3508-3416 TEL:03-3508-7116
・地元事務所 TEL:0559-91-1269 FAX:0559-91-1270
・細野議員個人へのお問い合わせフォーム http://goshi.org/contact/
●地元の国会議員にも呼びかけを!
eシフトのHPもご参考ください http://e-shift.org/?p=2227
●1人でも多くの方に知って頂くために、このメルマガを拡散するなどして広めてください。
とにかく声を出しましょう!
今日の官邸前抗議集会には、毎週一緒に参加する兄嫁さんと甥っ子に加え、8歳の姪っ子と母も誘って参加した。
先週、母に「行ってみる?」と聞くと「私だって行くわよ」と力強く言っていたので、誘ってみたのだった。政府の原発再稼働をおかしいと思う人がいたら、とにかく1人でも多く、直接意思表明をしてもらいたかったので、急な仕事で参加できなくなった兄に代わって2人を動員したのだ。
「原子力規制委員会の人事案、撤回!」、続けて叫ぶが、いまいちゴロがよくなくて、叫びづらい。子どもたちは仕方なく「てっかい!」だけを大声で叫ぶ。
そうそう、それでいい。田中某を起用する「人事案は撤回!」「野田は退陣!」なのだ。
午前中に胃カメラを飲む検査をし、目も悪い母が、目をしょぼつかせながらシュプレヒコールに合わせて、小さな声を上げていた。
子ども同伴なので、いつもファミリーエリアでの抗議になるが、毎回7時になると歌う「ふるさと」を皆で合唱している時、横にいた母が目頭を押さえていたのを見て、胸がきゅんとなった。
朝6時を回る頃には日差しも強くなり、熱帯夜のまま気温が下がらないので、ここのところブナとクリの散歩には6時前には家を出ている。
今朝もそうして河川敷に行って散歩を終え、犬たちを車に乗せたところで、黒ラブのまるちゃんの飼い主である師匠(空手の師範で、一度練習会に出たことがある私は彼を「師匠」と呼んでいる)が、神妙な面持ちで「帰るの、急ぐか? まるが動けなくなったので送ってくれないか」と言ってきた。
師匠は齢80になるとのことだがしゃんとしており、もちろん今でも弟子たちに稽古をつけている。まるちゃんは12歳だったと思うが、師匠の長い散歩に付き合ってきた。ただ最近、呼吸が荒く、歩きたがらないと聞いた。きっと心肺機能が低下していて、長く歩くのが辛いのだと思う。
ゼエゼエと激しく呼吸をし、へたり込んでいるまるちゃんを師匠は強引に立たせようとして、チョークチェーンを思い切り引っ張っていたので、私は大きく「NG」を出した。車から大きなバスタオルを持ち出し、まるちゃんの下に敷いて、2人で四隅を持ってまるちゃんを車の荷台に乗せるよう指示を出した。
「こんな呼吸不全の状態が続くと脳に酸素がいかなくなっちゃいますよ」と言うと、「あんたは獣医か?」などと言う師匠。「違いますよ。獣医なんかじゃありませんよ」と私。「どこの大学を出た?」と師匠。「大学は中退。そんなこと言ってる場合じゃないです」と息を切らせながら、荒い息をしながら泡のように唾液を飛ばしている40kg近いまるちゃんを車の荷台に乗せた。
苦しそうなまるちゃんとそれを眺めるクリ
師匠にナビをしてもらいながら、まるちゃんの家に車を走らせる。以前住んでいた家の近くだったので土地勘があり、すぐに移動できた。
まるちゃんの家に着き、やはりタオルの四隅をもって車から降ろすと、まるちゃんは自力で歩けるまでになっていたが、師匠には老犬の気管に悪影響を与えるであろうチョークチェーンはもう使わず、獣医さんにかかるか、少なくとも数日は長い散歩に付き合わせることは止めた方がいいと言って、別れを告げた。
まるちゃんがへたった時にいてあげられて、本当によかった。こうして助け合うことができて、本当によかった。大型犬を飼っているとこういうこともある。でも、きっと何とかなるし、手を尽くせばどうにかできる。こういうことも覚悟のうえでの大型犬飼育だ。
だって師匠は60歳も後半になってまるちゃんを飼ったのだもの。たとえ、こういったことが予想出来なくても、それを乗り越えていくしかないのです。