今朝はなぜかいつもと違う場所を散歩したくなり、3頭を車に乗せて久しぶりに埼玉県立和光樹林公園に行きました。
米軍朝霞キャンプ跡地に造られたこの公園は、樹林地帯の周囲にジャギングコースがめぐらされ、芝生の広場や子ども用の遊技施設などもある広大な公園です。園内をオフリードで散策することはできませんが、気軽に森に行った気分を味わえるので、気に入っています。森林地帯にはチップを敷き詰めた遊歩道もあり、そこを歩けば、雨でも犬たちの足がドロドロにならないのも有難い。
昨日はお散歩をさぼったので、「気分を変えて」と思ったのに、やはり雨模様。それでもメげずに、コンビニで安いビニール製のレインコートまで買って(忘れて行ったので)、勇んで走って行きました。
公園の東・北・南側にあるパーキング(合計300台近く駐車可能)は、いつの間にやら有料になっていました。1時間200円。以前は無料だったので、ここで時間潰しをするサラリーマンの車や、公園で訓練をする犬の訓練士さんの車が、停めたい放題に停められていたのだけど、その「停めたい放題」がよくなかったのか、すぐ管理したがる行政はお金を取ることで取り締まろうとするわけですね。やんなっちゃう。
駐車料金はかかったけれど、いつもと違う場所のせいか、土手道だとノロノロ歩くトチも、何だかサクサク歩いていました。さすがに最後のほうはノロノロになったけど。たまには違う場所に連れ出してあげることも、犬たちには刺激になっていいですね。
今朝は夜来の雨がいっそう強くなっていたので、早々に「お散歩中止」を発表し、つまらなそうにしている犬たちを尻目に、年史データチェックの仕事を粛々と進めておりました。その結果、思いのほか早く手離れしたので、ハーブティーでひと息。
台風や積雪の場合、また私が具合が悪いとか(二日酔い以外、あまりないけど)、犬たちが病気で出歩けないなどの場合を考え、トイレはうちでは済ますようにしつけてきました。トチが幼い頃は、お散歩は社会化と運動、飼い主とのコミュニケーションを目的とし、トイレを済まさなければ、散歩に連れ出さないという徹底ぶりでした。
3頭とも基本はそうですが、まあ、植えこみなど地面が土の場所で、私が「いいよ。トイレ、トイレして」という所には、させてあげるようにしています。
オスのクリは、街歩きの際、電柱などへのマーキングも絶対しませんが、どうも彼は「リードをしている時は排泄してはいけないもの」と勘違いして覚えてしまったようで、車で遠出をし、途中、排泄のために立ち寄った「トイレOK」エリアでも、リードをしているとなかなか用を足しません。これは私のしつけの仕方にミスがあったのでしょう。最終的にはするけど我慢させる分、ちょっと可哀想なことをしてしまったな。
左官屋さんがセメントなどを混ぜる時に使う「練り船」を
代用。奥行91cmのデカデカサイズです
大は小を兼ねるということで、体が大きくなっても使えるように、幼犬の頃からこれを愛用しています。かつて編集プロダクションを営んでいた際、犬連れで出勤していたので、都内に構えていた事務所にもこれを置いていました。
練り船の立ち上がり部分に、レギュラーサイズのペットシーツをかけるようになったのは、オスのクリを迎えてから。クリは前に乗り出すようにして、そこにオシッコをかけます。そして、外にワイドシーツを置くようになったのは、トチが練り船の中で体をUターンさせるのを億劫がるようになってから。
長い時間、外出しなければならない時には、練り船の奥にもう一枚、外側手前にもう一枚、ワイドシーツを広げておきます。ここに引っ越してから、練り船の奥半分のペットシーツに、だれも用を足さなくなったので、普段、奥半分にシーツは敷きません。
ウンチもみな、ここで済ませます。朝は3頭が入れ替わり立ち替わりトイレに行くので、「行ったよ」と告げに来られるたびに、私はせっせとトイレ通いです。私が仕事をしていても、だれかトイレに行くと、必ずツンツンとつついて知らせてくれるし、ウンチをしたあとのブナは小走りで教えに来ます。ウンチをしたのがうれしいらしい…。
佐良直美さん著の『犬との暮らし方-中高年が愛犬と楽しく暮らすための上手なしつけと飼い方』には、「トイレは外でさせるのがベストですが、事情があって室内でさせなければならない場合は、市販のトイレを上手に活用してください」とありますが、私の中では犬たちが室内で用を足してくれることがベストです。
うちでは、事情という事情はなかったけれど、そのうえ市販のトイレではなく、左官屋さんの道具だけど、歳老いて頻尿になり、足腰が弱った大型犬をたびたび外に連れ出すのは難儀だし、大雨や寒い真冬の夜など、犬にとってもしんどいと思うもの。
外で用を足す習慣のワンコたちに、何らかの事情でいざ室内でトイレをさせようとしても、なかなかうまくいかないものです。災害時など避難生活を余儀なくされた場合でも、「ここでトイレして」という声に促されてできるようなら、飼い主にとっても犬にとっても、負担が減ると思うのです。
ただ我が家における問題は、使用済みのペットシーツがけっこうな量のゴミとなって出ること。抗てんかん薬投与のために多飲多尿(頻尿)のクリが、消費量アップにかなり貢献しています。これではとてもエコライフとは言えませんなぁ。
よく訪れる仕事先の近くで、たびたび見かける光景がありました。中腰になった男性が支えているのは、もう自力では歩けなくなった柴犬。背中はネコのように丸くなり、顔は怯えたときのしっぽのように、胸の間にうずもれ、4本の脚はいずれもしっかりと地に着いていません。それでも飼い主さんはハーネスをつけた胴を支えながら、一歩一歩、何とか歩かせてあげています。
私が見かけるのは、お昼休みの時間帯であったり、夕方の早い時間であったり。横を通り過ぎて行くたびに、飼い主さんに応えようとするその犬の、切ないまでの思いが感じられ、心の中で「頑張れ、頑張れ」と言いながら、泣いてしまう。
今日、久々にその仕事先でお昼休みを迎えることになり、私はいつもしているように緑道のベンチで、風を感じながら一人でランチを取りました。このままどこかに行ってしまいたくなるほど、気持ちのいい昼さがり。食事を終え、会社に向かってぶらぶら歩いているとき、視線の先にいたのです、あの飼い主さんとワンコが…。
私は近寄って、思わず犬の歳を聞いてしまいました。長い髪を後ろで束ねた、30代くらいの飼い主の男性が「20歳です」と答えました。「まあ、えらい。よくやっていますね、飼い主さん」と叫ぶように言ってしまいました。
男性は「よかったね、ぴーちゃん。えらいって」と言って、その犬、ぴーちゃんの頭をなでました。私は触ってもいいか尋ね、そおっと背中や脇を手の甲でなで、大腿部などにも触ってみました。どこもだいぶ強張っていました。
目は白内障でほとんど見えないかもしれないし、耳も遠いとのこと。そうでしょうよ、だってもう20歳なんだもの。私が直接触れたことのあるワンちゃんの中では最高齢です。
それから、しばらくお話をしたのですが、飼い主さんはぴーちゃんが若いころから、ずっとマッサージやストレッチをしてあげていたとのこと。ネコが伸びをしているのを見て、きっと気持ちがいいのだろうと思ってストレッチを取り入れ、マッサージも頻繁にしてあげているとのことでした。
本当に、飼い主さんの手こそ、犬の健康を支える魔法の手ですね。
「きっとそのおかげで、ぴーちゃんはこんなに長生きなんですね。えらいなあ、飼い主さん」と私が言うと、「えらいのはこの子です。いつもいろいろなことを教えてくれてきたから」だって。くぅぅ~、泣ける!
それから、犬の介護用品の話になりました。ぴーちゃんにもさまざまなグッズを、通販で取り寄せては試したそうです。もちろん歩行を補助するベルトも何種類も。完全に吊り下げるタイプだと、ぴーちゃんが丸まってしまって歩けなくなったり、胴回りにシワが寄ったり、不安定につれてしまったり…。結局、ハーネスと手で支えて歩かせる方法が、ぴーちゃんには一番合っているとの結論に達したそうです。
最近、読んだ角川SSC新書・中塚圭子著『犬の老いじたく』にも、「高齢犬の介護用品は数々出ているけれど、そのほとんどが人間用の転用で、それ自体はいいとしても、ただ小売店のニーズに答えているだけで、それを使う老犬の暮らしを研究しているかというと疑問だ。結局、老犬の実体をしっかり把握しているつくり手があまりにも少ないのが現状」と、書いてありました。ぴーちゃんの飼い主さんの結論も、ここにあるのでしょう。
ぴーちゃんは食欲はあるそうですが、一度に食べると吐いてしまうので、2時間ごとに少量ずつを食べさせてあげているとのこと。欲しがって要求吠えをするのだそうです。「夜中もそうなので、疲れます」と言っていましたが、その言い方にはまったく大変そうなニュアンスがありませんでした。
「食べたい」と言ってくれるだけ、生きようとする力があるのだと思います。たとえ、それが飼い主にとっては受け入れ難いボケの症状だとしても、いずれ食べられなくなってしまう日が来るのだもの。
多分、ぴーちゃんの飼い主さんもそれが分っているから、2時間置きの食事を厭わずに続けられるのだと思います。
飼い主さんはぴーちゃんのしっぽには触ったことがないと言うので、自分の高齢犬の話を例に出し、しっぽを握ってあげる方法を話してあげると、やってみると言っていました。 「この体勢だとこっちの腰が痛くなるんですよ」という飼い主さんに、自分の腰もいたわるよう告げ、仕事に戻りました。
ぴーちゃんを介助している飼い主さんの様子は、傍目には大変そうだけど、2人はお互いに、かけがえのない濃密な時間を過ごしているのだなと思いました。
今日は、ドッグ・マッサージセラピスト講習のスクーリングの3日目でした。
シニア犬にも有効なハンドテクニックを学び、「ぜ~んぶ、うちのワンコにやったるからね!」と意気込みだけは強く、しなしながら、かなり頭の中ごちゃごちゃで帰宅しました。
犬関連の書籍が収まっている私の本棚には、最近、「愛犬介護」とか「老犬生活」などの言葉が使われた本が増えていることに気付きます。犬関連の書籍も細分化され、犬のライフステージに見合ったものがずい分出版されています。情報は必要ですが、最終的には自分が犬との暮らしをどう考えているか、が重要ですね。
犬をあまりに擬人化してしまうと、お互いの負担になることも多いはずなのに、可愛くて、ついネ、思うに任せない現実を犬たちへの愛情にすり替えたり、過大な思いの丈を注ぎ込んだり…。
そういう意味では、現在学んでいる講習の、犬を観察する際に「骨格を見る」という視点は、自分に冷静さを取り戻す、いいきっかけになっているように思う。骨に付いている筋肉、そして、その筋肉によって動く犬の行動を通して、全体を見て行くことにつながっていくので、動き方や姿勢からくる問題点を解き明かしていく洞察力が養えるような気がします。洞察できるまでには、まだ遠く及ばないのだけど…。
ドッグシッターにしろ、しつけのトレーナーにしろ、マッサージセラピストにしろ、犬はもちろん、飼い主さんと向き合うことなしには進まないので、その人柄や醸し出す雰囲気なども「大きくモノを言うなあ」と、講習を受けるたびに思ってしまう。
講師の松江先生の明るさ、楽しさはピカいちで、授業には思わず引き込まれます。先生のサブとして、講習をフォローしてくれている認定セラピストの方の中にも、「いいなあ」と思う方たちがいます。
温かく、安心できる雰囲気を持っていたり、明るく、導き方が適切で気持ち良かったり、「いいなあ」と思う理由は異なるのですが、いずれも「セラピストとしてこうなりたい」、あるいは「飼い主として、この人になら任せたい」というもの。
何にせよ、一緒にいる相手の肩の力が自然と抜けるような、一緒にいると何となく明るい気持ちになれちゃうような、そんな人でありたいなぁ。それには自分の肩の力が抜けていて、自分が幸せだと思えなくちゃネ。犬と暮らしているというだけで、幸せなことだものネ!
午後、仕事をしていると、親友のチュンチュンからメールが来ました。「お天気がよいので、あのグランドに連れて行ってもらえないかしら」と。あのグランドというのは、私が毎朝行っている河川敷のグランドのことです。
今月に入って、親友夫婦と愛犬のシーズーをこのグランドに呼んだところ、芝生の気持ちよさに加え、犬たちがうれしそうに走り回っている姿に感動し、このグランドがいたく気に入った様子。なにしろ彼女はワンコたちをオフリードで走り回らせたことがなかったというのですから。彼女自身は車を運転しないので、ご主人の同伴なしには来られないことから、メールで「お願い!」されたわけです。
明日、明後日とお天気が崩れる予報。おまけに両日とも用事で外出しなければならないので、うちの「ワン孝行」も兼ねて、夕方の運動に出かけることにしました。ラブ3頭とシーズー2匹、私のほか2人が車に乗り込みました。それでも、大騒ぎにもならず、無事に移動。
日中、今年一番の暑さだった今日、夕暮れの心地よい風に吹かれながら、親友と2人で「幸せだね~」としみじみ言い合ったのでした。
仕事を途中でほっぽり出して行ったため、帰ってから必死になったことは言うまでもありませんが、まあ 楽あれば苦あり(?)…ですな。
7年ほど前、ライターをしながら、ドッグシッターや犬の託児所をやっていた頃に知り合ったヨーキーのラブちゃん。ラブちゃんの飼い主さんとはお会いすることもあったのですが、ラブちゃんとは5年ぶりくらいかな。もう15歳になっていました。
飼い主の康子さんは、インテリアコーディネーターにして一級造園施工管理士。そのうえ、押し花教室を開くほどの腕前を持つ多才な方。今回はラブちゃんに、マッサージの練習をさせてもらいにお邪魔しました。
何しろ私の練習相手は、いつも大きな黒犬たち。トチたちの10分の1ほどのワンちゃんの感覚も、覚えておかなくては。
ラブちゃんは、目は多少白くなったものの、ちゃんと見えているようだし、耳もまだ聞こえているようでした。歩き方もしっかりしています。まだまだ大丈夫!
痛みのあるワンちゃんへのマッサージも学んだし、シニア犬へのマッサージも学ぶので、ラブちゃんの役にも立てればいいなと思っています。
犬たちを観察する際、「理性の器」について知っていると、よりその犬のことが分かるようになります。(ということを、ドッグマッサージセラピスト講習で学びました。)
犬の年齢や犬種にかかわらず、それぞれがさまざまなストレスや刺激を受けとめる「理性の器」を持っているとイメージします。ストレスや刺激に対する心の余裕、許容量とでもいいましょうか。これは、犬に限らず人間にも当てはまりますね。
少しのストレスや刺激にもパニくってしまう人がいるように、理性の器が小さな犬もいます。その器から刺激やストレスがあふれてしまったときに、犬がどんな行動を取るか、どんな反応をするか、大きく分けて4つあるそうです。それが次の4Fです。
Fight:攻撃
吠えたり、咬んだり、飛びかかるなどの行動です。
Frighten:怯える
こちらも吠えたり、咬んだりします。本気で咬みつくつもりではないんですね、怖くて思わずガウとやってしまう。 そのほか隠れてしまうといった行動も。
Freeze:固まる
こちらはそのまんま、固まって動けなくなってしまう子がいますね。
Fooling around:おどける
これは一見天真爛漫そうに見える行為ですが、犬はドッキドキなんですね。おなかを見せたり、飛んだり跳ねたり、クルクル回ったり、地に足が着いていない状態になります。
普段から「理性の器」に、不要な刺激や必要以上のストレスが入らないようにしてあげることが大切ですが、こうした状態の犬でも、よい姿勢でいることを促し、体のバランスを取ってあげることで、器を大きくしてあげることができるそうです。
と習ったあとに、うちの3頭を振り返ってみました。
ブナは叱られると、ピョンピョン飛び跳ねて、ごまかそうとします。小さな頃からずっとです。そうだったのか、あれは理性の器から刺激があふれて、おどけていたんだ。
クリも同様。土手道などできつく叱られると、叱られたすぐ後に思い切りブナやトチに体当たりします。まるで八当たり状態です。また、呼んでもすぐ来ないブナに私が怒ったときも、クリが叱られているのではないのに、ブナに突進してお仕置きしたような態度を取るけど、あれはいっぱいいっぱいになって、つい攻撃的になってたんだ。
そう考えると、うちの2頭の理性の器は、なんて小さいんだろう。そこへいくと、トチは何事にも動じない、ずいぶん大きな器の持ち主なんだなあ。ブナ&クリに見習わせなくちゃ。
というか、私が自分の器を大きくしつつ、彼らの器を大きくしてあげるための経験を積まなくちゃ、でした。
「バランス・ドッグマッサージ」の講師である松江香史子先生は、しつけに入る前の気質の安定や、トラウマの減少、問題行動の改善、関節のメンテナンスやリハビリ、リラックス(副交感神経)、ターミナルケアなどを行うことができるのが「バランス・ドッグマッサージ」だと言っています。ちなみに、「バランス・ドッグマッシージ」は松江先生のオリジナル・ワード。
ドッグホリスティックケア(これも、松江先生のオリジナル・ワードです)を、
1.愛犬の心と体を統合し、バランスがとれるよう手助けすること
2.飼い主が愛犬との暮らしの中で、他者やまわりの環境を思いやり、尊重し、協力し合うような関係を築くこと
3.愛犬が健康な状態でいられるような生活習慣をつくること
4.愛犬の健康づくりに対して、飼い主が責任を持って積極的に参加すること
と定義し、そのひとつの方法が「バランス・ドッグマッサージ」なんですね。
講習では、
-ドッグマッサージセラピストの仕事を理解する
-バランス・ドッグマッサージ概論
-犬のストレスとストレスが引き起こす問題を理解する
-ストレスをかけない犬との接し方
-各種マッサージテクニック
ハンドテクニック、ポスチャーテクニック、ルーステクニック
-マッサージとボディーワーク(Tタッチなど)の違いを理解する
-リハビリとして使えるマッサージテクニック
-気質の安定(リラックス含む)のためのマッサージテクニック
-興奮症の犬、臆病な犬との接し方
-クライアント(飼い主)との信頼関係
などを学ぶのですが、自分自身の心が固まっていると、身体が自然に動かないことを思い知らされ、そのうえ、毎日大きな黒犬に接している私の動作のガサツなことと言ったら…。習得への道のりは遠い…。
さてさて、たいていの方がそうでしょうが、犬のお散歩仲間といっても、初めから飼い主同士で連絡先を教え合ったりしませんよね。犬の名前を知って、「○○ちゃんのお母さん」とか「○○パパ」とか呼び合って…。
少し前に、10歳の黒ラブを飼っている友人が、「自分の犬には小さくて着せていない服を、もったいないから誰かに差し上げたい」と言っていたので、お散歩仲間の黒ラブ・グラッシーのお母さんたちに伝えました。「グラッシーに、もしよかったら」と。「そうですか、まあ」なんて言っていたので、友人に伝えたら、友人がこちらに送ってくれました。
グラッシーの家も「だいたいあの辺」程度しか分らず、飼い主さんの苗字も知らなかった。考えたら、河川敷で偶然会うしか、渡す手立てがないんですね。
仕方ないので、掲示板としてブログを活用。
グラッシーのお父さん、お母さん、ブログ宛にメールしたことがない私が、こんな無責任な言い方もなんですが、これを読んだらメール下さい。個人メールのやり取りで住所が分ったら、グラッシー用のTシャツなどお送りしま~す。ミッキーのワンポイントがある、赤いメッシュタイプの新品のタンクトップなどもあって、可愛いですよ。
「朝、何時頃、土手道を歩いています」などと、コメントを残してくださっても、かまいません。
「犬の鼻」シリーズ第2弾。今度はブナの姉妹犬、ほたるの鼻。(なぜ、鼻ばかり…)。
清美さんちのイエローのラブ、ノエルとほたるには、黒いシミができたそうな。彼女の知っているゴールデンやラブ(老犬はイエローばかりだけど)は、みんなこんな感じだそうです。
清美さんの疑問、「イエローのラブでも、鼻が黒い子は色が抜けるんですかねぇ?」。どうなんだろう…。
また、老犬になると、毛並みも変わりますね。ノエルは背中の毛のカールがすごくなって、「うん?あんたプードルだったの?」という感じらしい。トチは若い時から毛にウェーブがあったけど、今さらにモサモサした感じ。クリなんぞ、「フラットコーテットですか」と聞かれたこともあります。まあ、顔が細めということもあるけれど。
清美さんからのメールによると、「毎日公園で会うウォーキングしているおばさんが『歳をとると皮膚がたるむから、毛もうねるのよ。私も若い頃は髪の毛まっすぐだったのに、歳と共にくせ毛になったのよ』って言っていました。(???)」とのこと。
ううん、説得力あるような、ないような…。
「ノエルの背中。おばさんのくせ毛じゃない。フランソワーズでもない。…誰?それ」
by清美
5月11日(日)は、この4月から通い始めたドッグマッサージセラピスト講習の2日目でした。この講習の講師は、日本におけるTタッチの第一人者で、バランス・ドッグマッサージをはじめ、アメリカで学んだドッグ・ホリスティックケアに独自の視点を取り入れた方法で、飼い主と犬たちの暮らし方をアドバイスしている松江香子(まつえ・よしこ)先生です。
私は松江先生の「犬たちと暮らすこと」に対する考え方に共感を覚え、高齢になった我が家のワンコたちに、少しでも健やかな生活をさせてあげられたら、と思い、松江先生のもとでドッグ・ホリスティックケアを学ぶことにしたのです。
講習は写真のように、受講生が同伴した犬たちに実際に触れながら、グループごとに手技を学び、和気あいあいとした雰囲気の中で進められます。10時半から17時までみっちりと行われ、内容も濃く、私にはいっぱいいっぱい。
2日間で、犬に自分の体(四肢や肩、腰、しっぽなど)を意識させてあげる、さまざまな方法を学びましたが、そうすることで犬たちの姿勢や行動に変化が現れるのを目の当たりにし、いかに自分が犬たちの体や姿勢について無頓着だったか、思い知らされました。
私は1日目に出された課題がクリアできず(というより、解釈を誤っていたことに気づき)、2日目終了後には、かなりへこみました。今も、ちょっとへこんでいます。
「老齢性突発性前庭症候群」の資料として、清美さんが送ってくれたのは、読売新聞が購読者に配布している(希望しないと届けてもらえないようです)『よみうりペット』というA4判の小冊子の記事でした。
「犬の健康大事典」という連載ページに、「首がねじれる-末梢性と中枢性がある『捻転斜頸』」のタイトルで、ノエルの症状が解説されていました。
「捻転斜頸」は、ある日突然、犬の首が左右どちらかの方向に傾き、ねじれていく症状で、首のねじれだけでなく、ひどくなると立っていることができず、横転したり、回転したりする。また、吐き気が激しくなると食べられなくなり、眼球が左右や上下、あるいは振り子のように揺れてしまう「眼振(眼球振盪)」という症状も現れることがある。
「捻転斜頸」は、内耳の三半規管と蝸牛の間の「前庭部」が障害された場合に見られる症状だ。この前庭障害には、内耳の前庭部が障害されて発症する「末梢性前庭障害」と、脳幹が障害されて発症する「中枢性前庭障害」がある。
という病状の説明があり、原因やメカニズムも解説されています。
「末梢性前庭障害」は老齢期の犬に多いということから、13歳のノエルも「老齢性突発性前庭症候群」と診断されたのでしょう。原因は不明ですが、外耳炎や内耳炎から発症することがあり、または小さな決選が脳内の血管を詰まらせるからではないか、という説もあるそうです。
末梢性の場合は、捻転斜頸、眼振、吐き気などの症状が突然出るのだけど、1週間から10日ぐらいで症状が治まり、回復していくことが多いといいます。ただ、首のねじれが治るのに時間がかかる場合もあるし、完全に元には戻らないこともあるそうです。
老齢性末梢性前庭障害の場合は、命にかかわることはないようなので(まあ、高齢犬が発症するので、「ない」とは言い切れませんけど)、ひと安心。
ですが、中枢性の場合は、何らかの脳炎が原因することが多いとされ、生命維持に不可欠な脳幹が障害されるので、命にかかわることもあるようです。
なので、末梢性か中枢性かの診断が極めて重要ですね。眼振の動き方で障害部位を判断できる場合もあるそうだし、中枢性の場合は、MRIや脳脊髄液検査などが有効だそうです。
治療については、末梢性前庭障害は原因不明なので、有効な治療薬はないとのこと。吐き気がひどければ制吐剤と同時に、栄養と水分補給の点滴を行うほか、横転への対処としてゲージに入れて安静にさせるなど、対処療法を中心に行うしかありません。
老齢性突発性となれば予防は難しいけれど、可能性の軽減はできます。トチとクリは、外耳炎になりやすいので、もっとこまめに洗浄してもらうようにしなくちゃ。
今回、清美さんに教えてもらったおかげで、もし、うちの犬たちに突発的にこういった症状が出ても、慌てずにすみそうです。「あれかも?」という余裕が持てるのと、そうでないのとでは、ずい分違うもの。今後もうちの犬たちの変化を逐一報告することにします。