会場に入る前に、大観覧車を眺めながらベンチで軽く腹ごしらえをしていると、犬連れの人々がわらわらと行き交っておりまして、連れている犬も私の居住地域では見かけないようなセレブ感いっぱいの犬たちで、目をまん丸にして見入ってしまいました。
そして実際にハーフ犬が多いことに驚きました。ミニチュアプードルとミニチュアダックスのハーフ犬やら、ロングヘアチワワとパグのハーフ犬やら、そうかと思えば立派なスタンダードプードルやボルゾイが、それぞれ2頭立てでしゃなりしゃなりと歩いていたり…。
パシフィコ横浜の会場も熱気ムンムン。ペット全般ですから、爬虫類、熱帯魚、小動物もわんさかいて、実際に触れることができるコーナーでは、ジャンガリアンハムスター、ミニブタ、ハリネズミなど、子供たちが代わる代わる手に持ったり、いじくったり盛況です。ジャンガリアンハムスターなどは、会期後、疲れ死んでしまう個体もいるだろうなあと、気の毒になりました。
で、6年ばかり前、私が犬との暮らし方の本を書いた際にはあまり見かけなかったグッズが、広く流行していることに驚きました。それが、犬用のキャリアカート。赤ちゃんの乳母車のようなヤツですね。バギーと呼ぶのでしょうか。
会場でもレンタルされており、試乗用も多く展示されています。確かにこれに犬を入れておけば、そのまま公共交通機関を利用できるし、移動も楽です。そこら中でカートが行き来しており、中には犬だけでなく、フェレットやうさぎを乗せている人もいました。小型犬や小動物を飼う人が増えているので、こうしたグッズが流行るのでしょう。
駅のトイレで、乳幼児・障害者用の広いスペースの個室から犬を乗せたカートを押して出てきた女性がいたので、それ以降バギーを見かけると、中に乗っているのが人間の赤ん坊か犬なのか、思わず覗き込むようになってしまった。