菅さんは12日午後、ソフトバンクの孫さんや元サッカー日本代表監督の岡田さんたちを官邸に招き、自然エネルギーの普及に関する懇談会を開いて、太陽光や風力発電などの促進に取り組むなどと、反原発・脱原発を望む人達に喝采を浴びていた。けれど、あのときの菅さんの話には心に迫るものがない。真実が見えなかった。
ニュースで「国会には私の顔を見たくない人がいる。そんなに私の顔を見たくないのか」って3回も言っていたけど、見たくないよ。
ハイテンションでちょっと不気味だった。
案の上「安全性が確認された原発は稼動していく」と海江田さんと同じことを言い始めた。何をもって「安全性が確認できた」とするのだろうか。海江田さん同様、明確な説明もない。
福島原発2号機では20時50分くらいから、原子炉建屋の2つのエアロックが開かれている。放出量は18億ベクレルと推測しているらしい。「外部への影響はない」という東電の発表も、どこまで信じられるものか。もうだれも信じない。
どんな核種がどれくらい放出されるかの発表はない。また1カ月後くらいに、びっくりするような内容が報道されるかもしれないな。
浄化システムはトラブル続きだし、メルトスルーどころか、炉建屋の下のコンクリート部分に溶けながらめり込んでいる可能性もあるという。それが地下水に流れ込めば、どうなるかは想像に難くない。
敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」では、原子炉容器内に落ちたままになっている炉内中継装置を今週23日にも引き上げることが決まったと報道されているが、その装置、3.3トンもあるんだって。大変危険な作業らしい。なんたって相手は「核」だもの。
あっちでもこっちでも人々の命が危険に晒されている。永田町や霞が関にいる人達にも妻や夫や子どもや親兄弟がいるでしょうに。
異常事態なんだよ、今。
哀しいね。「権力欲」は「核」と同じくらい恐ろしい、魔物だ。