小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

大きくなったクリのイボ

2012-02-28 | 犬&猫との暮らし

 「イボ」と言っていいのか分からないけれど、ほかに言いようがないのでしようがない。

 クリの左前肢の肘あたりにできたイボは、2年くらい前には小指の先ほどだったのに、今で親指大の大きさになり、肘からぶらさがっている。

                 

 こんなに肥大してしまった。体の成長は止まっているのに、こういった出来物は成長していくのだから、実に不思議だ。

 小学1年生の姪っ子に「おばちゃん、クリの足にウンコ、ついてるよ」と言われたときには、本当にクリが可哀想になった。う~ん、確かに、そんなふうに見えないでもないけど…、それはあんまりだ
「違うのよ~、これはイボだよ」と言ったものの、
「イボって、なあに?」と聞かれて、うまい説明が思い浮かばない。
「一種のできものかなあ」
「できものって、なあに?」
「ううん、皮膚がね、ぽちっと盛り上がって、それが大きくなって……」
 と一生懸命答えを探しているうちに、腑に落ちない表情をしながら「ふうん」と言い残して、姪っ子はあっちへ行ってしまった。

 付け根は直径5ミリ程度で、肥大したそれがぶら下がっている。ぶらぶらしているので、千切れてしまうのではないかと心配だ。イボの付け根を糸で縛っておけば、自然とポロリと取れるなどと、昔よく年寄りから聞いていたので、そんなことを獣医さんに言ったら「ううん、それはあまり進められませんねえ」と失笑を買ってしまった。

「もし千切れてしまったら、どうしたらいいでしょうか?」と間抜けな質問をする私。すると、当然のことながら、まずは止血。「それには多少痛いと思うけれど、『クイックストップ』を押し当ててください」と言う。

 「クイックストップ」は犬や猫の爪切りの際、深爪で出血したときに、トリマーさんたちがよく使う粉末の止血剤である。
 以前は常備していたけれど、成犬になった犬たちの血管を傷つけるほど切り詰めることはないので、というか、黒犬の黒い爪だと内部の血管が見えないため、怖くて、いつも申し訳程度にしか切らないのです。それでクイックストップも買い置きをしなくなったのでした。

 にもかかわらず、昨年12月、うっかりクリの爪の血管を切り、全然血が止まらなかったので、慌てて酒井先生に分けてもらいに行ったため、今はうちにある。
 クイックストップを調達しに行っている間も、クリの爪からは血が出続けていて、帰ったら床が血だらけだったけれど、クイックストップを使ったら、さすがにすぐ血が止まった。「クイックストップ」の名前どおりなのです。で、先生は取りあえずそれで、イボの傷口を止血しなさいと言うのです。

 クイックストップの主成分は塩基性硫酸第二鉄。強い酸化剤と考えれば分かりやすく、一瞬のうちに患部を酸化させる、つまり瞬間的にやけどを負わせて止血してしまうといった感じらしい。爪の血管くらいならクイックストップを少量押しつけておけば、すぐ血も止まるけれど、イボが千切れた傷口に押しつけられたら、かなり痛そうだな。

 クリには「このイボを天国にまで持って行ってね」と話して聞かせているのだけど、どうか千切れずに、そして、もうこれ以上大きくなりませんように。

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ピッコイまで前庭障害に

2012-02-28 | 犬&猫との暮らし

 2月の初め、ブナの姉妹犬ピッコイが前庭障害になったという連絡があった。正確には、発症してすぐにピッコイ母から携帯にメールがあったのに、通常確認している受信ボックスとは違うフォルダーに振り分けられていたため、ブログのコメントで知ったのだ。

 前庭障害は意外と身近に存在する病気なんだなと思ったけれど、言いかえれば、ブナもピッコイもそれだけ長生きしているということなのだ。犬も人間同様、長生きすればそれだけ老齢性の病を患う確率が高くなる。

 私が前庭障害を知ったのは、ノエホタ家のノエルが発症したからだ。ノエホタ母が一番うろたえたと思う。何しろ初めて見る症状で、初めて聞く病名だったから。
 私はノエルの前庭障害の話を聞き、実際に首を傾けて同じ方向に歩いて行ってしまうノエルの動画を見ていたので、トチの眼震を見てすぐに前庭障害だと察し、その状態に接していたので、ブナが前庭障害になったときも慌てずに対処できたと思う。

 多分ピッコイ母も、つい1カ月半前に発症したブナの状態を知っていたので、ピッコイのその様子から前庭障害だろうということが分かったろうし、どうなるか不安であっても、どういう経過をたどるか理解していたと思う。ピッコイ母はフルタイムで仕事に出ているので、ピッコイのケアに苦労したと思うけれど、幸いピッコイの回復はトチやブナより早かった。

 ほたるは分離不安が激しくなり、留守番ができなくなったというが、留守番はできるけれど、ブナも年中私にくっついて回るようになった。ブナが熟睡している時は別として、私がお風呂に入ればお風呂の扉の前に来て、押し開けて入ってこようとするし、トイレに立ってもくっついてくる。耳が聞こえず、眼もおぼろになってきたので、きっと不安なんだと思う。

 コマンドも聞けなくなった。指符を使っても従えないし、我慢ができなくなった。トイレも然りで、以前は家の周辺の道路になど排泄しなかったのだが、マンションを出てすぐに排便してしまうこともある。「ブナ、ここでするなら、家で済ませておきなさい」と言っても、もう聞こえないのだからしょうがない。

 土手の階段もスムーズに昇降できなくなった。急な傾斜の土手を登るには後押しが必要だし、クリも足をとられて転ぶことが多い。それでも2頭は散歩に行きたがる。行きたがるうちは、いつまでも連れて行ってあげるからね。

            

 若い頃のように「服従を徹底させる」などという気持ちはもうないので、多少あっちこっちにふらふら歩いてもブナやクリのペースで歩かせ、自由に匂いもかがせてあげている。あと1週間もしないうちにブナは14歳になる。
 ほたるもピッコイも姉妹犬全員が、揃って元気で14歳を迎えるなんて、天国のトチもきっと喜んでいるに違いない。

コメント (2)
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