2月下旬の下田に行く用事があり、早咲きの河津桜を見ることができた。
3月の第1週で河津、南伊豆の河津桜のライトアップが終了。
ちょうど南伊豆ライトアップ最後の日に出くわした。
そして4月1日、新しい元号が発表された。
「令和」という新元号の第一印象はとてもよかった。
私にとって「令」は、「命令」の「令」というより、
凛として清らかで美しいという印象があったから、
Reiwaという音もいいなと思った。
新しい元号が発表された日の、河川敷広場の桜。まだ8分咲き
「令和」、悪くないなと思ったけれど、何を勘違いしているのか、
「令和」とした理由を、まるで所信表明演説のように長々と語り、
しかも「史上初めて国書を出典とした」と得意気にしている人の姿が、
あちこちで報道されると、何だか少し白けてしまいました。
しかしまもなく、万葉集を典拠とするという部分が
実は中国後漢時代の張衡という政治家が著した
『帰田賦』から引用されているということが分かり、
元をたどれば中国の書物に由来するため、
やはり今回の元号の典拠も漢籍だということになった。
別に典拠はどっちでもいいです。
どっちでもいいのですが、
ただ「日刊ゲンダイDIGITAL」の報道には驚いた。
4月4日に配信された記事のタイトルは
「安倍政権と酷似「令和」元ネタは腐敗政治を嘆く内容だった」。
「令和」の元となった『帰田賦』の部分が
「政治の腐敗を嘆き、中央政府に愛想を尽かして、
故郷に帰る喜びをつづった」箇所だとの指摘でした。
そうだったの?
万葉集の「于時初春令月 氣淑風和」にしても
帰田賦の「於是仲春令月 時和氣清」にしても、
出典箇所は美しい気配を詠んでいる部分なのだから、
それを談話でごちゃごちゃ意味付けしなければよかったのです。
元号が変わるのだから、政権も変わればいいのにね~。