限界効用とは、モノやサービスを1単位追加して消費することによる得られるメリットの増加分のことで、経済学の消費理論で用いられる重要な概念である。限界効用などというあまり聞きなれない言葉でなく、満足や欲求、初心、浮気の言葉で、分かりやすく説明してみたい。
顧客満足とはスーパーなどへ行って買い物をする気持ちのことで、満足度が得られないモノは誰も買わないだろう。次に初心であるが、“初心忘るべからず”の諺があるように、当選回数などが多くなれば初心を忘れるものである。浮気も同じである。
政務活動の理由でキャバレーやノーパン喫茶に行った国会議員がいたと思うが、行くのは良いが費用は自分のお金で払ってもらいたいものである。ただ、国会議員などのお金持ちがいるから、キャバレー従業員などの生活が成り立っているのも事実である。
人間の三大欲求は食欲、性欲、睡眠欲といわれ、財欲、名誉欲の強い人もいるが、欲は人間の本質的なものなので無くすことはできない。ただ、人間には“倫理観”というものがあるので、そのせめぎあい合いだろう。
嘘でも浮気でもいえるが、自分には分かるが相手に分からないように嘘をつき、浮気をしなければいけないのだろう。昔、将軍や大名、今でも国王や石油王の中にはハーレムを作っていると思うが、倫理観ある人はそのようなことをしない。
いま世界中がコロナ禍で三蜜を避け不要不急の自粛生活が求められている。コロナ禍を終息させるためには、人間の欲求を抑えることが必要で、私も自粛生活を余儀なくされている。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 限界効用逓減の法則
一般的に、財の消費量が増えるにつれて、財の追加消費分(限界消費分)から得られる効用は次第に小さくなる、とする考え方。これを限界効用逓減の法則という。
例えば、同一の用法であれば、車を持っていない家族が一台の車を得た場合と、更にもう一台手に入れた状況を比較すると、
- 「無し ⇒ 一台」のメリット ≧ 「一台 ⇒ 二台」のメリット になる、ということ。
限界効用逓減の法則は、多くの財・サービスについてあてはまるとされる。したがって効用関数のグラフでは、効用曲線は上に凸の右上がりとなる(上昇が次第に鈍化する)[。
このような不可避な停滞・沈滞を乗り越え、絶えず需要を喚起していくために、絶えざる「イノベーション」が必要とされる。
限界効用をもって経済を考察する時には以下の点に注意すべきである。
- 実体の財産と現金とを混同しないこと。人が消費するビールの量は一定の限界があるとしても、ビールの種類によって値段が相違するのでビール消費に費やされる現金の量は別次元だということ。
- あくまで同一人物を対象に限界効用を考えることが前提である。同一財が対象でも、人によって発生させられる経済効用が異なるからである。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)