以下の文章は中途障害者が書いたもので、大変参考になりましたので載せます。
『都会の喧騒から離れ山里にいると、資本主義とか物欲とか無縁の存在になります。私はこれからの人生、バランスの良い設計が必要と考え、その上で自分が生きている証として、同じ”欲”でも「達成欲」を持つことが重要と思っています。
中途障害を抱え初めて気づいたことは、資本主義と社会保障(社会福祉)は、切っても切れない関係にあることです。これまでわが国では、周知のように、1961年確立した「国民皆保険(年金)制度」は、世界に誇れる制度だと思います。他方、わが国の資本主義体制のルーツは、明治時代の富国強兵政策にあります。戦後富国強兵の否定と民主主義の肯定の中で、日本的資本主義が確立してきたと思います。
しかし、1985年のいわゆる「プラザ合意」から、日本的資本主義が徐々に変わって来ました。社会福祉も「国の責務」から「自己責任」にいつも間にか、変容してきました。その中で、社会福祉の一つである『障害者福祉』の施策(制度)を見ると、「可能性の否定」に見て取れます。
私は前述のとおり、自分の可能性を信じて自分の気持ちを奮い立てています。人の”欲”の本質は色々とあると思いますが、私はイデオロギーに関係なく自分らしく生きることを目指しています。』
(なお、同人の「我欲」については、2019年6月29日のブログ参照)
以上の文章を読んで次のように思った。1961年に日本全国で始まった国民健康保険事業。それまでは国民の約1/3が無保険状態でしたが、国民皆保険制度の導入で、誰でも医療を受けることが可能になりました。
日本人にとっては当たり前の皆保険制度ですが、世界トップレベルを誇り、2000年には世界保健機関(WHO)から世界最高との評価を受けたほどです。
アメリカは、日本のように国民健康保険制度が定まっておらず、アメリカ国民が健康保険に入る義務はありません。従って、アメリカが新型コロナ禍で死亡者が多いのは、約3億人超と言われるアメリカ国民の6人に1人が、日本と異なり健康保険に入っていないからです。
日本は原則として、国民全員が国民健康保険や健康保険組合などの公的保険に加入する義務があり、その理由は、みんなが医療費を払う形で低価格の医療費を実現しているからです。今回の新型コロナ禍に際して、日本の底力を再認識しました。
一方、日本の国債残高を見ると何時までこの保険制度が維持できるのかを心配していると同時に、アメリカもコロナ対策で借金大国にならないかと心配しています。
日本の1990年度と現在の歳出を比較すると、社会保障費が大きく伸びている一方で、公共事業や教育など他の経費は横ばいとなっています。歳入を見ると、税収などの収入の増加はわずかであるのに対し、借金である国債残高が約6倍と大幅に増加しています。
(出典:yahoo検索)
「十勝の活性化を考える会」会長