“喜界島”という島がある。周囲約50キロの喜界島は、鹿児島と沖縄のほぼ中間にある奄美大島の隣りの約30キロ南にある。鹿児島から380キロの地点である。江戸時代以降、琉球王国や薩摩藩などの支配を受けたことから、琉球文化と薩摩文化とが混在し、現在の人口は約7千人強の島である。
喜界島空港には、初夏の頃になると矢車草の花に似た群落が見られるという。この花は喜界島を出撃した特攻隊員が訣別の思いを込めて上空から投げ落とした花束が、いつしか花を咲かせるようになったのだと島の人々は言う。この花を“特攻花”というそうだ。
特攻隊員の出撃基地は、鹿児島県知覧が有名であるが、喜界島からも特攻機が沖縄に向けて飛び立っている。特攻隊員の死亡者数は6,371名で、太平洋戦争の末期に戦没した学徒兵の遺書を集めた「きけ わだつみのこえ」遺稿集は、我々にいかに生きるべきかを訴えかけてくるものがある。8月15日は終戦記念日で、全国高校野球甲子園大会でも、選手たちの戦没者に対する黙とうがあった。
日本の平和が、彼らの死のもとにあることを思うと、平和の尊さを感じないわけにはいかない。なお、2019年の国別防衛費ランキングは、以下のとおりである。
・1位:アメリカ(71兆円)
・2位:中国(19.8兆円)
・3位:サウジアラビア(8.6兆円)
・4位:ロシア(6.7兆円)
・5位:インド(6.6兆円)
・6位:イギリス(6兆円)
・7位:フランス(5.7兆円)
・8位:日本(5.3兆円)
・9位:ドイツ(5.3兆円)
・10位:韓国(4.3兆円)
(出典:国際戦略研究所(IISS)より)
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