力持ちということは、良いことである。力が強ければ大相撲の横綱にもなれるし、オリンピックに出場できるかもしれないからである。オリンピック水泳選手の池江璃花子さんは、白血病に打ち勝ったし、東京オリンピック競泳で、大橋悠依選手が金メダルを獲得した。二人とも力持ちで、そのうえで努力したことに間違いない。
私は医者ではないので詳しいことは分からないが、人間の蘇生力に驚いている。池江璃花子選手が白血病を克服したが、これにも蘇生力や力持ちが関係していたと思っている。この蘇生力や力持ちに関して、忘れられない思い出がある。私が若かった頃、不良青年に絡まれたことがあるが、人一倍に力持ちであったから、怯むことなく相手を撃退したのである。
3年前、新横浜から新大阪行の新幹線の中で、精神異常者に殺されたエリート社員のことを覚えているであろうか。彼は、自分の命をなげうって二人の女性の命を守りましたが、他の乗客は別の車両に逃げてしまったようである。
彼の自らの命をなげうって、見ず知らずの乗客2名を救った勇気ある行動は、誰にでも真似できるものではないが、もしも力があるものが乗客の中にいたら犯人の行為を止めることができたかもしれない。このように力があるということは、私にもいろいろな面で役立っている。
例えば、バスの中で独り占めにして席に座っている人がいるとしよう。私は力が強かったから、その人に注意ができたと思う。もっとも息子はスキンヘッドなので、ラーメン店などでは周りにいる人が恐ろしくて席を立って移動するそうである。(笑)
10年前、私は脳出血で倒れた。介護3で自分の力で歩けず重い頭を首で支えることもできず、いつも頸椎保護バンドを付けていた。今は実質支援であるが、2.5キロの市民マラソンに参加できたのも力持ちだったからと思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員