十勝の活性化を考える会

     
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真理とは・・・

2021-09-24 05:00:00 | 投稿

 頭脳明晰の人はたくさんいるが、日本の哲学者と言われる西田幾多郎氏は、その著「禅の研究」で、“真理について次のように言っている。

『真理はひとつである。知識においての真理は直ちに実践上の真理であり、実践上の真理は直ちに知識においての真理でなければならぬ。深く考える人、真摯なる人は必ず知識と情意との一致を求むるようになる。我々は何を為すべきか、何処に安心すべきかの問題を論ずる前に、先ず天地人生の真相は如何なるものであるか、真の実在とは如何なるものかを明らかにせねばならぬ。』と。

また、3年目に開催された「かみしほろ塾」では、元東大総長の小宮山宏氏が、頭で考えるだけでなく行動に移すべきだと言っていた。すなわち、“頭でっかち”になるなということである。

先日、同じようなことをアスファルト工事の親方が、「だてに40年間、土方で飯をくっていない。」と職人の方に言っていた。プロフェショナル“仕事の流儀”ではないが、さすがにプロの言葉である。

真理とは、確実な根拠によって本当であると認められたことである。話は変わるが、沖縄に住んでいる老婦人が、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移転反対運動に絡んで、「私は法律のような難しいこと分からないが、道理は分かっているつもりだ」と同じようなことを言っていた。

真理と道理とは意味が違うが、理にかなっているということでは同じであると思う。 最近、この理にかなっていないことが多すぎる。その原因は、首相や政治家をはじめとする私たち大人が、ウソを付くことに起因していると思っている。社会や文化は、そこに住んでいる国民が作るものであるからだ。

最近の日本を見ているとこのウソが多いが、それだけ日本人は「人間疎外」や「人間関係の希薄さ」から、心がすさんでいるということだろう。

「十勝の活性化を考える会」会員