“東京オリンピックのマラソンコース”に関して思ったことである。整備された北の都 “札幌 ”の街並み、北大キャンパス、旧北海道庁のことではない。コースの沿道に植えられていた花々のことである。確かに、マラソンスタート場所でのアイヌ文化保存会によるアイヌ民族舞踊などにより、日本文化の発信もできたと思う。
日本の文化には、生け花など花をめでる文化があり、美しい花々が沿道に植えられていたことを気づいた方も多いと思う。私の趣味はガーデニングだからすぐに分かったのかもしれないが、応援が多く沿道に植えられていた花々が見えなかったら、世界中に日本文化のひとつが届かなかった可能性もある。そして、花々に包まれた東京オリンピックのマラソンが、炭酸ガスが原因の地球温暖化を食い止める機会になるかもしれない。
北の都“札幌”と日本文化が世界中の人々に知ってもらうことが出来たとしたら、道民としてこんな嬉しいことはない。また、沿道の花々はその町内会の人々が植えたのだろうが、植えることによって町内会の絆が一層深まり、マラソン選手たちに一時の安らぎを与えることができたならば、こんなに嬉しいことはない。
関係者がIOC事務局長にコースをご案内したが、こんなことまで伝わっていなかったのではないだろうか。身内も東京オリンピックのマラソンに関係していたが、多くの人々のボランティアによりオリンピックマラソンができたことを実感しただろう。なお、私の空手師範は日本文化を知ってもらうために渡米した時、生け花に併せて空手演武を披露したそうである。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 華道
華道は、植物のみや、植物を主にその他様々な材料を組み合わせて構成し、鑑賞する芸術である。「花道」とも表記し、またいけばな(生け花、活花、挿花)とも呼ばれる。 ただし華道という呼称は「いけばな」よりも求道的意味合いが強調されている。華道には様々な流派があり、様式・技法は各流派によって異なる。
華道は日本発祥の芸術ではあるが、現代では国際的に拡がってきている。華道の場合、鑑賞する見る方向を正面と定めている流派も多くあるが、3次元の空間を2次元で最大限に表す流派もある。また華道は色鮮やかな花だけでなく、枝ぶりや木の幹の形状、葉や苔となど全てを花材とし鑑賞する点でも、海外のアレンジの概念とは一線を画している。華道の起源は古代からのアニミズムの流れとして、植物を立てて神を招くという行為が考えられる。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)