赤い水性の部屋

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cost-cost-costの結論が出ました

2020年06月22日 | Weblog
 梅雨空の月曜日、雨の浜松市です。土日は晴れたので、まあ、よかったですね。新入生の生活もそろそろ学校の中に溶け込んできた頃ではないかと思います。

 さて、『学校にはコスト意識がない』ということをテーマに先週から色々な面から考えてきましたが、決定的だと思ったことを今日は書きたいと思います。
 コミュニティスクール構想、ギガスクール構想・・・など、今流行のカタカナ計画、学校を地域に開放して連携を図り、地域で子供達を育てるとか、インターネットを利用して生徒が登校できなくても学習の遅れがないように勉強ができる工夫、大人数の教室でも全員が見やすく、わかりやすい映像や生きた教材として資料を提示できる・・・まあ、話だけ聞いていればいいことしかありません。

 地域の方がこれについて協力してくれるというので、それはそれでありがたいのですが、問題はその手前にあって、これらの計画を話し合おうと、担当教師や教頭先生(の場合が多い)が集まります。まず準備委員会を立ち上げる・・・の前に準備の話し合いが始まります。
 企業経験がないので、正しいかどうかわからないのですが、本当はここで、どんなスタッフが何人必要か、それに伴い場所(部屋、オフィス、支店)をどこに出し、いくらお金がかかるのか、経費や予算を立て、それが最終的にどういった利益をもたらすのかを考えます。利益がないのであればこの計画は無効です。もちろんこの計画自体は赤字でも全体が社会貢献やイメージ戦略として、最終的にプラスであれば、それはオッケーになります。
 そして、まあ、最初は応援スタッフを派遣して、軌道に乗れば、現地の雇用やアルバイト、派遣社員とともに新しい部門をやっていくのが普通の手順ではないでしょうか?

 学校ではどうでしょう?まず、何かの計画をうけ、その準備を教頭先生(が多い)が始める。何人かの先生が呼ばれる。ちなみに、教頭先生には管理職としての校長の補佐、職員の勤務の管理監督、学校設備の管理監督、授業や生徒指導などの通常業務があります。他の先生も担任、授業、校務分掌と呼ばれる担当の仕事、生徒会や部活動があります。その業務から新しい計画担当に変更というのであれば話はわかるのですが、その仕事は残したまま、新しい仕事が加わるのです。
 どういうことかわかりますか?営業の人が営業をしたまま新しい支店の準備で出店計画やデベロッパー部門をやります。それまでの担当顧客(学校でいうと生徒、クラス)へのサービスは同じです。生産ラインでネジを回している作業員(学校でいうと授業、部活指導)をやっている人が勤務時間が終わった後に新しい事務所の机やコピー機の準備をする・・・という具合です。もちろん、学校なので、その分の給料は出ないです。8時15分から16時45分の勤務時間は、1時間目から6時間目の授業をやるという設定で、ただでさえ今はその前から生徒会行事や生活指導、挨拶運動、登校指導、放課後は補習や部活動、生徒会活動を、いくら早くても6時くらいまで行っています。その後は本来授業後に行うはずだった翌日の授業準備をしなくてはいけません。

 結局、新しいことを導入したいと思って、実は簡単に導入できるのが学校です。なぜかというと、人的補充や物的補充、予算的な補充をしなくても、新しいことは全部先生がやってくれるからです。定額働き放題なので、これはとても便利です。民間にこれをお願いしたらとんでもないコストがかかります。つまり・・・
 
 学校にコスト意識をもたれては困る

 という、今回ずっと扱ってきたテーマの答えがここに出ました。自分も納得しました(笑)


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