赤い水性の部屋

あくまでも赤い水性個人のページですので、吹奏楽とは関係ない内容もあります。みなさんのコメントをお待ちしています。

COST(過去分詞)

2020年06月20日 | Weblog
 土曜日になりました。昨日の午後から雨が止み出して今日は少し晴れ間も見えていい週末になりそうな浜松です。学校の方は、クラブ活動や補修授業など、校内に限定されてではありますが活気のある学校に戻りつつあります。

 さて、学校のコスト意識について、ずっと書いてきていたので、土曜日でお休みするつもりでしたが、もう一つ書こうと思います。実は、この話題を書こうと思ったきっかけなのですが、僕の結論を言いますと、

 「学校はコスト意識がない」のではなく、「学校はコスト意識をもつのが難しい」

 ということです。本当は「もてない」か「もってはいけない」または、「もつ必要がない」か迷ったのですが、うまく表現できないのですが、とにかく、学校ではコスト意識をもつことが難しいのです。

 例えば、こんな話があります。学校のICT化によって全教室にプロジェクターと電子黒板(10年以上前に各学校1台配備されましたが、ただの掲示板になってるか、部屋の仕切りになってますね、どこの学校も)または、スクリーンなどを配置という計画があるようですが、これがどうやら、品が不足で工事がなかなか進まないという話を聞きました。
 どうにも納得がいかないのが、アマゾンや楽天で在庫ありで小型の高性能の、しかも聞いている予算より断然安い製品が並んでいるということです。「アマゾンでザクッと8万〜10万くらいのを5台ずつ買ってけばいいじゃないですか」と、気軽に言ったら、「備品はそうやって買えないのよ」というお答えが返ってきました。そうなのです、公費といって、要するに税金から来る予算は、使い方に決まりがあって(でないと、部屋に私物とか高級美術品とかゴルフクラブとかドラマのようなことが起こってしまう)、ネットや割引品は買えず、カタログの提出や見積もりなど、まあ、とにかく、定額給付金なんて問題にならないくらいめんどくさい手続きがあります。定価で買うので、うまくやればその半値くらいで買えそうなものでも、定価で買わないといけないです。某マスクの配布もそうなのですが、予算は使い方が重要で、使い道は、使い方が(ルールに)合っていればいいのです。

 前回話題に出した紙の費用。これを完全に半分にできたとして、それを図書室の本にあてて児童生徒に還元するとか、各教室の蛍光灯をLEDに変えてあげるとか、地味なところではトイレの改装、網戸の張り替え、教室の掲示板のクロスの破れを修繕する、エアコン導入とまではいわなくても各教室に扇風機を家電量販店で大量購入して割り引いてもらうなど、一般人なら誰でも考えつきそうなことですがこれができません。
 学校経営にも民間のエッセンスを取り入れようということで、民間人からの校長の登用が少し前に流行りましたが、町工場だったら、半分で済むようになった経費で従業員に1000円でも給料やボーナスを増やしてやりたいと思う経営者の皆さんが多いと思います。しかし、紙をなくし、チョークをなくし、LED化して光熱費が安くなった分、従業員、つまり教職員の給料に充てることはできません。それどころか、蛍光灯の交換も教職員がやっています。おそらく、民間人校長になられた方は、「なんだそりゃ、そんなのどーでもいいじゃん」と何度も思ったことでしょう。

 私費で公費を賄ってはいけない。これはわかります。
ああ、そうか。「じゃあ、教室の花を担任が買ってきて飾るのは処罰されるのか?」「生徒の学習帳につける赤ペンの花丸や合格シールを買って使用することは違反なのか?」ということになるので、学校には地味に「使用していいですよという赤ペン」や文房具が事務室の隅に、気づかれないように置いてあるんだね。そうか、僕らは支給品があるのに自主的に別のものを使っているんだね。それなら問題ない。


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