社協の業務とは関係ないのですが、先日、あるテレビ番組で、元ゼロ戦パイロットが出演していました。
その方の言葉で、「戦争に勝者はいない。空中戦で、敵機を撃ち落としたら、撃ち落とした方が勝者で、撃墜された方が敗者のようにみえるが、撃墜したパイロットも、その苦しみを背負って生きていかなければならない。自分は、戦争を生き残ったが、とても苦しい思いをした」と話していたことが、とても印象に残りました。
私には理解できないような苦しみを背負ってきたのだと思います。
サッカーをしているある子が、同点で試合終了を迎え、PK戦で唯一シュートを外して負けたことがありました。本人は、悔しくて涙を流し、当然、試合も負けたのですが、それから、練習への姿勢も積極的になり、変わってきました。今でも時々話題になりますが、忘れたい過去ではなく、自分が変われたできごととして、彼は受け止めているのではないかと思います。
試合には負けたが、本当の勝者は、彼だったのかもしれないなと、今、思うのです。
まさにワールドカップ2010南アフリカ大会の決勝トーナメント一回戦で、日本代表駒野がPKを外しパラグアイに負けたときと同じです。あの瞬間、その子のことを思い出しました。
しかし、日本もあの経験をみんながどう受け止めるかで勝者にもなれるのではないかと思うのです。
最近、思うように進まないことが多く、負け・負け・負けと思っていた私ですが、ゼロ戦パイロットの話から、話がふくらみ、がんばろうという気持ちになったのでした。
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