5月7日(土)
昨日、菅総理が浜岡原発の全面停止要請をした。
でも停止しても、まだ安全ではない。
何故安全ではないか?
それは使用済み燃料棒が、まだそこにあるからだ。
地震で配管が切断されたり、津波で冷却装置が止まったりすれば福島第一原発と同じことが起こるからだ。
福島第一原発の事故で、政府は各発電所に津波に対しての備えを要請した。
原子力安全・保安院は中電の浜岡原発での対策を了承した。
しかし津波への対策はT.P.+12.0m(T.P.:東京湾平均海面)の防波壁を設置するとなっているが、そんな高さで大津波を防げるのだろうか?
またこれが完成するのは2013年度の先だ。その間に東海沖地震が来ないことを祈るばかりだ。
中電の資料
東北地方太平洋沖地震を踏まえた浜岡原子力発電所の対応について(続報)
(2011年3月22日公表【PDF:309KB】)
また燃料棒を運び出したとしても、問題は解決しない。
廃炉も解体も出来ない原発
そしてこういう原発が日本列島に何基あるか、みなさん調べてほしい。
その廃墟となった原発の後始末は、あなたの子や孫、ずっとずっと後の子孫がするのだ。
原発がどんなものか知ってほしい
これは、1997年1月に亡くなった原発で働いていた配管技能士の平井憲夫さんと言う人が1996年に書いた文だが、福島原発のような事故が起こることを警鐘している。
事故は想定内で起こったのだ。完全に人災である。
5月7日12時25分追記
今朝の読売新聞には浜岡原発の津波への対策は
高さ15mの防波壁を2013年度中に設置する計画
と出ていた。
この情報はどこから仕入れたのだろうか、正しいのだろうか?
トンサンは中電のサイトから
高さ12mの防波壁を2013年度を過ぎて設置する計画
と見た。
下のキャプチャーは上に掲げた中電のサイトへのリンク先から切りぬいたものだ。
防波壁の高さは12mだ。
防波壁の設置は2013年度中には完成していない。