トーネードの無職生活

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介護離職ゼロへというが

2015-09-25 07:19:05 | 日記
 介護離職ゼロを目指すとのことです。親の介護のために会社を退職せざるを得ない人をなくそうということなのかと思いますが、なかなか大変な目標を立てたものですね。

 現在でも特別養護老人ホームの入所希望待ちの人は大変に多いと聞きます。一つの特養に入居者は100~120名くらいですから、入所待ちの人達を全部特養に入所させるためには、1000個くらい特養をつくらなげばなりません。

 まあ1000個は大げさとしても、特養を建設するにはそこそれの土地が必要になりますし、運営するには職員やら調理をする会社などなどが必要になります。職員を集めるには人口もそれなりにいないと人が集まりません。ということで、特養を建てるにしても建てられるところというと、かなり限られます。

 さらにこれから10年先を見通すと、人口の中で一番のボリュームゾーンである団塊の世代がそろそろ介護される世代になってきます。しかも、少子化で働ける人は少なくなってくる。考えるだけで恐ろしいですな。

 そのうえ、職員を募集するにしても介護職の給料は低すぎて給料で人を集めることはできません。よほど介護に対する意志をもっている人は別とすると、近所だから働くのにちょうどよいとか、他に採用してくれる会社がないので介護施設に勤めますという人しかしいないと思います。

 介護施設の給料は、募集の時に示されているのが月額20万円前後ですが、これは夜勤、月に5回程度行っての手当を含めてなので、通常の会社でいう基本給はもっと低い額になります。そして、シフト勤務なので時間外というものはほとんど発生しませんし、休みも土日、年末年始の連休などありません。

 逆に考えてみると、40歳を超えて会社を退職した人が再就職をしようとすると、よほどスキルのある人を除いたらそれまでの年収の3分の2ぐらいまで下がってしまいます。さらに年齢が上がると働くとこすら見つからない状態になりますし、あっても相当に給料は安くなります。そんななかで月収20万円をかせげるというのは、とりあえずは生活を維持するだけのお金は稼ぐことができるともいえるので、中高年の就業対策ともなるかもしれません。

 ということで、介護離職ゼロを目指すといっても簡単にはいかないぜと思います。