毎日我が家に やってきて 犬のラッキーどんを可愛がる
「犬のおばさん」
86歳にして 元気!
私の母は 同じ歳であの世に帰還したけれど
二年半もほとんど寝たきりで 月に一度の通院の日だけ
動くという状態だったから、おばさんを見ると
すごいなあ ・・と思う。
長男と孫息子と 三人で住んでいるが どちらも
おばさんとは口をきかないので おばさんの気晴らしは
整形外科への通院と 我が家のラッキーどん。
整形外科は おばあ様たちのサロンとなっているらしい。
たくましいの一言につきるおばさんは 誕生日は私と同じ
( ;∀;)
先日 私を呼びつけて 言うことにゃ
「あんた!あんたとこの娘 おかしいよ!昨日
散歩しているところに行き会ったけどさ・・・
どうしたのか と 思ったよ!歩いててもフラフラで
今にも倒れそうでさ!顔色は青いし 髪なんか薄くなって
もっと 見てあげないと どっか悪いんだろ?
なんであんなになっちゃったんだろう?
家にこもってばかりいるからだろ? ちゃんと
外に出す工夫をしないとダメだよ!」
はい ありがたいお言葉・・・
そういえば その前には 主人を捕まえて言う
「ご主人さ、奥さん調子悪いよ。顔色も悪いし
肌にもつやがなくなっちゃってさ!ちゃんと病院へ
行くように言わなきゃ!あんたより先に死んだらどうする?
困ったもんだねえ」
私には 以前から言っている
「あんたのご主人 へんだよ。このごろ あちこち
片付けて 私の経験から言うけど、死ぬ前に
ああいう風に色々片付けるもんだよ。長くないね」
私を呼ぶときは チャイムを鳴らしてくれる。
先日朝チャイムが鳴って 出て言ったら
「あんた!犬の散歩に行ったかい?様子が変だよ!
私の持ってきた餌に見向きもしないでうろうろするから
お散歩?と言ったら 飛びついてきたから・・・」
慌てて主人に確認する・・・
主人 「とっくに行ったよ~~」
私 「あら、行ったってよ」
おば 「変だねえ・・・ラッキー、あんたなんなのよ」
おばさんの手には スライスチーズ二枚とジャーキー
ラッキーが食べないと𠮟りつけて 無理やり食べさせる。
それが 今日は食べないから 私を呼びつけたのだった。
毎日 犬小屋の毛布を日当たりのよい自分の家に
持っていって 干してくれて 次の日に交換する。
おばさんの 行動は まさに 「古き良き時代の昭和」
だな~~ と思う。
残念ながら 我が家の三人は 昭和を受け継がなかった。
どうも おばさんちの 息子と孫もそのようで
おばさんにとっては 本当に無味乾燥な家族なんだろう。
向こう三軒両隣は 遠い過去の話しになった・・・
おばさんは 元気に毎日を過ごしているが
きっと 寂しいだろうな・・・
それでも あのバイタリティーは 素晴らしい!