風光る森
2017-05-09 | 森

光を読み違えたようだ。
午前中の光なら、光に躍る森の花々を捉えただろう。
レフ板やフラッシュを焚くという選択肢もあったが、どうしても作為は不自然になる。
あれこれ、可能な限り智恵を絞ってみた。
でも、やっぱり美しい自然光には遠く及ばなかったようだ。
今年は命が芽吹く春先に、幾度か、まとまった積雪があったせいか、
異変を感じた山の花々は、子孫を残すために一斉に花咲かせた様子。
一輪草も山吹草も山芍薬も、いつになく大発生の群落を成す。
おかげで一カ所に居ついて、
一向に前に進めない。
今回も標高1000m付近の森で足踏み。
そう云えば、この森の案内人、おいわさんに面白い話を聞いた。
風景写真を専門に撮り続ける人が、この森に来て、
「面白くない」と言って帰ったそうだ。
おそらく花の山として知名度の高い此処の噂を聞いてやって来たのだろう。
そして、この人の頭の中には、よくある有名撮影地の花風景があったのでしょう。
お気の毒様。
有名撮影地ばかりを撮り歩く写真愛好家と呼ばれる人に多いタイプです。
何度も云うように、自然写真とは観察です。
流通している綺麗な写真のコピーをすることではなく、
目の前の自然を観察して、その不思議や驚きに、じっくり時間をかけて向き合う行為だと思っています。
結構、根気のいる作業なのです。
だから同じ場所に10年以上通ったり、同じ被写体を何時間も観察し続けたりする。
有名撮影地ばかり渡り歩く人には分からないと思うけど、
なぜ?という問いかけから始まる
Sense of Wonder がこの世界の入り口なのだから。
ところで5月5日に丸一日かけて皿ヶ嶺を歩いた長編レポートアップしましたので時間の有るときに見て下さい。
写真が思うように撮れなかったので、
おいわさん提供の話題でお茶を濁しました(笑)
長ぁ~いレポート拝見しました。
「植物レポートがカルトになっている」と失礼な感想を言ってしまいました。
レポートを拝見して反省しています。
皿ヶ嶺という山域に生息する植物を全て網羅するという気の遠くなるような仕事です。
私の浅薄な知識など及ぶわけがありません。
牧野富太郎が横倉山の植物を網羅したように、おいわさんは皿ヶ嶺ですね。
最早、理解を越えている次元だけど応援していますよ。
奥様からの自由時間解禁良かったですね。
思わず拍手でした。
これからも撮影画像一日1000枚の中身の濃いレポート、楽しみにしています。
ランスケさんらしい!
それにしてもこの写真の何処が光との相性でしっくりこないのか分かりません。
おそらく、一言で言うなれば感性でしょうか?
自然との融和、素晴らしい。
非日常を求めるより、日常の中での発見ですね。
ただひたすらシャッターを切る者には・・・(汗)
美しい里山の風景が広がる場所ですね。
大凧合戦の模様、楽しく拝見しました。
懐かしい日本の風景は、過剰に手を加えなかった美しい川風景と共にあるのだと実感しています。
私の写真は、9割、逆光か半逆光の斜光線で撮影しています。
その方が主題となる被写体の立体感が際立ち、
本来は平面である写真に、三次元的な奥ゆきや空気感が生じるからです。
この日は、天気予報通り、昼過ぎから陽が影ってしまいました。
それと被写体となる花が午後の光では影になってしまいました。
同じ場所に何度も通うことで、その場所の太陽の移動(季節によっても)による光線状態を把握することが可能になります。
地形による気流や雲や霧の流れも予測できるようになります。
野生動物を撮る人は、動物たちの習性も学びます。
植物や昆虫などの、その場所の気候や植生に依存する生物たちも同様です。
だから自然を対象に写真を撮るということは、その場所の環境を観察することから始まります。
もっと自然を観察して、その多様性を理解すると、
今の日本のような不寛容で狭量な生き辛さに縛られた内向きの価値観も
少しは変わってくると思うのですが?
ただこれっと言って添付できるものは無い
今日やっと京都綿密計画(笑)終了
何だかもう行って帰ってきた様な気分
一週間後出発です
「面白くない」????
このセリフ何処かで耳にしました
心の中でこれ見てあんた何にも感じないのかよって
言ってやりましたけどね(暴言失礼しました)
今年の皿ヶ嶺の花は凄いですよ。
イチリンソウ、ヤマブキソウが林床一面に咲き乱れています。
今は7時前くらいまで明るいので、最後の光が落ちるまで森で過ごしました。
9時前に帰宅してお風呂、食事後のPCです。
流れ星さんが鬼ヶ城山域の石楠花の爆発的な開花状況をブログにアップしています。
http://blog.goo.ne.jp/plantr1951
やっぱり今年は4月のドカ雪で、山の植物は異変を感じ一斉に花を咲かせたようです。
これは遅れているアケボノツツジも大爆発の予感が?
misaさん、五月の京都は良いですよ。
葵祭、時代祭の頃の京都は気持ちいい。
学生時代五年間(普通より少し長い)住んだ私の感想です。