↓↓ 二つのサイトの陶芸ランキングに参加してます。
バナーをポチッと応援クリックしてね! 人差し指や中指でトントン。
人気ブログランキング にほんブログ村
ー 「陶芸」 が教えてくれる 15 のしあわせ ー
第五章 : 見て感じること/その1
陶芸を始めてから陶芸作品の展示会などを観るようになった。日本橋の高島屋、三越本店や、銀座の松坂屋、新宿の京王百貨店、小田急百貨店、渋谷の東急などのデパートの陶器の展示フロアーを毎月のように覗いた。
ある時に三越本店で常滑焼の急須展と実演会が開かれていた。人間国宝の山田常山さんの息子さんが実演をやっていた。じっと見ていたら 「陶芸をやっているの?」 と聞かれた。「もう一度やってみるから、そばにどうぞ」 と言って再度見せてくれた。忘れまいとじっと見ていたが、帰ったら一瞬の早業が思い出せなかった。ろくろで何度か試みている内にそれらしきやり方が摑めた。私の急須の蓋受けのかかり部を内側に折り返す手法は、何と今の常滑焼の常山さんの直伝なのです?!
渋谷の教室に通ってる時は、青山通り付近の信楽焼きのギャラリーや、しぶや黒田陶苑などにもよく覗きに行った。何も知らないので、黒田陶苑の店主に 「いい作品が多いですね」 と無造作に気軽にタメグチを叩いていた。戸惑ったような表情をされていた。私が知らなかっただけで、ここは一流の陶芸家の作品が多い店だった。この店主は陶器に関する本もたくさん執筆されている。
新宿・大久保駅付近には、鈴木五郎さんの異色の作品が展示されている「ギャラリー五郎」があった。中野の自宅から歩いても行ける所だったのでよく覗きに行った。斬新な陶製の椅子やゴツゴツした豪快な土瓶などの作品が飾られていた。織部の焼き物でも有名な現代を代表する陶芸家である。陶製の椅子は彫刻のような感じで量塊感があり、教会や彫刻の森にでも置かれてそうなアートな造形物だった。背もたれが付いた高さ 120㎝、幅が 55㎝、奥行きが 50㎝くらいの人が座れるサイズで、1脚が 150万とか 250万円とかするスケールの大きいものだった。
ホテルニューオオタニの 「寛土里」 というギャラリーも有名作家の個展が開かれていてよかった。大平和正さんの化粧土を施した造形的な焼締作品などにも魅せられた。暫くすると近くに 「菊池寛実記念 智美術館」 と言う陶芸の素晴らしい美術館が建築された。私の一番のお気に入りの場所になった。虎ノ門のアメリカ大使館やホテルオークラに囲まれた高台にあった。素敵な美術館で地下に展示場があり、加藤唐九郎さんをはじめ名だたる陶芸家の作品が飾られていた。毎年開かれるイベントも素晴らしかった。ディスプレーや照明も素晴らしい。そして、雰囲気がいいのだ。
一階にはレストランがある。そこでいつもノンビリとコーヒーブレイクをした。前庭には芝生が広がり、庭ではすずめが屈託なく遊んでいた。左に持仏堂、右側には大正時代の西洋館が残されていた。東京なのに前をさえぎる建物が何もない。東京の喧騒を忘れさせる雰囲気に浸れた。最近になり前方に高層ビルが建ったが、景観を損ねないように建てられている。さすがだ。この美術館が開館されてからは、こちらに来るまでは毎年何回も訪ねた。この美術館は陶芸ファンには特にお勧めだ。
・・・つづく・・・
鈴木五郎 作品集より
↓↓ ポチッと応援クリックしてね!
クリックされないとポイントが付きません。ワンクリックが10ポイントです。
にほんブログ村 陶芸ランキング
バナーをポチッと応援クリックしてね! 人差し指や中指でトントン。
人気ブログランキング にほんブログ村
ー 「陶芸」 が教えてくれる 15 のしあわせ ー
第五章 : 見て感じること/その1
陶芸を始めてから陶芸作品の展示会などを観るようになった。日本橋の高島屋、三越本店や、銀座の松坂屋、新宿の京王百貨店、小田急百貨店、渋谷の東急などのデパートの陶器の展示フロアーを毎月のように覗いた。
ある時に三越本店で常滑焼の急須展と実演会が開かれていた。人間国宝の山田常山さんの息子さんが実演をやっていた。じっと見ていたら 「陶芸をやっているの?」 と聞かれた。「もう一度やってみるから、そばにどうぞ」 と言って再度見せてくれた。忘れまいとじっと見ていたが、帰ったら一瞬の早業が思い出せなかった。ろくろで何度か試みている内にそれらしきやり方が摑めた。私の急須の蓋受けのかかり部を内側に折り返す手法は、何と今の常滑焼の常山さんの直伝なのです?!
渋谷の教室に通ってる時は、青山通り付近の信楽焼きのギャラリーや、しぶや黒田陶苑などにもよく覗きに行った。何も知らないので、黒田陶苑の店主に 「いい作品が多いですね」 と無造作に気軽にタメグチを叩いていた。戸惑ったような表情をされていた。私が知らなかっただけで、ここは一流の陶芸家の作品が多い店だった。この店主は陶器に関する本もたくさん執筆されている。
新宿・大久保駅付近には、鈴木五郎さんの異色の作品が展示されている「ギャラリー五郎」があった。中野の自宅から歩いても行ける所だったのでよく覗きに行った。斬新な陶製の椅子やゴツゴツした豪快な土瓶などの作品が飾られていた。織部の焼き物でも有名な現代を代表する陶芸家である。陶製の椅子は彫刻のような感じで量塊感があり、教会や彫刻の森にでも置かれてそうなアートな造形物だった。背もたれが付いた高さ 120㎝、幅が 55㎝、奥行きが 50㎝くらいの人が座れるサイズで、1脚が 150万とか 250万円とかするスケールの大きいものだった。
ホテルニューオオタニの 「寛土里」 というギャラリーも有名作家の個展が開かれていてよかった。大平和正さんの化粧土を施した造形的な焼締作品などにも魅せられた。暫くすると近くに 「菊池寛実記念 智美術館」 と言う陶芸の素晴らしい美術館が建築された。私の一番のお気に入りの場所になった。虎ノ門のアメリカ大使館やホテルオークラに囲まれた高台にあった。素敵な美術館で地下に展示場があり、加藤唐九郎さんをはじめ名だたる陶芸家の作品が飾られていた。毎年開かれるイベントも素晴らしかった。ディスプレーや照明も素晴らしい。そして、雰囲気がいいのだ。
一階にはレストランがある。そこでいつもノンビリとコーヒーブレイクをした。前庭には芝生が広がり、庭ではすずめが屈託なく遊んでいた。左に持仏堂、右側には大正時代の西洋館が残されていた。東京なのに前をさえぎる建物が何もない。東京の喧騒を忘れさせる雰囲気に浸れた。最近になり前方に高層ビルが建ったが、景観を損ねないように建てられている。さすがだ。この美術館が開館されてからは、こちらに来るまでは毎年何回も訪ねた。この美術館は陶芸ファンには特にお勧めだ。
・・・つづく・・・
鈴木五郎 作品集より
↓↓ ポチッと応援クリックしてね!
クリックされないとポイントが付きません。ワンクリックが10ポイントです。
にほんブログ村 陶芸ランキング
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます