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ー 「陶芸」 が教えてくれる 15 のしあわせ ー
第八章 : たくさんの「本物」をみること/その6
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順序が逆になったが、陶芸家の河井寛次郎が、版画家の棟方志功へ宛てた手紙を転記しよう。二人は文才も秀でている。お二人の手紙を写しているだけで熱くなる。
棟方君
君の近業「華厳譜」の挿絵になる十枚が届いた。久しく逢わない君に今まざまざ逢っているような思いがする。君が身体をあげて話す話を今聞いているような思いがする。この半年君がどうしておられたかというようなことも鮮やかに聞けるような思いがする。
今君の曇りなき叡智とさらけ出された本能との前に立って思う。君は畏るべきものを有つ人だ。君のものを見ていると、人が嘗て山野を駆け廻っていた時の荒魂が頭をもたげる。君は確かに人々の中に隠れている荒魂を呼び返す人だ。
君は美については人一倍恥ずかしさを有つやさしき人であるが、同時に全く畏れを知らない荒男だ。君が汗を流し、唾を飛ばし、時には躍り上がったりして話すように、現されたのも汗と流し、唾を飛ばし、躍り上がるかのようだ。
遺憾なことに、真当(ほんとう)のものは大抵は痛ましい中から生まれるものだ。君もそういう籤をひいた一人なのだ。君は大抵の人がへこたれる処をいつも立ち上がってしまう。それでいて君はやさしい清い人だ。そういう君を思うと身体中があつくなって来る。
君の仕事に対する喜びの深さが思いやられる。何事も克服しないではおかない君の強い喜びに今吾々は信頼する。君が火に水をかけるように振りかかって来る困難をじゅくじゅく消している姿を想像する。それから明るくて元気がよくてぱちぱちしている君が浮かび出す。君が物に触れ事に当たってとり出す 「驚き」 に思い至る。君が仕事を育てて行く夢に思い至る。
河井寛次郎
という手紙を棟方へ送っている。また、棟方が河井に宛てた葉書には
「お会い申したくたまりませね。お話し致してお手を握りたくなりました。」
と想いが綴られている。
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第八章 : たくさんの「本物」をみること/その6
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棟方君
君の近業「華厳譜」の挿絵になる十枚が届いた。久しく逢わない君に今まざまざ逢っているような思いがする。君が身体をあげて話す話を今聞いているような思いがする。この半年君がどうしておられたかというようなことも鮮やかに聞けるような思いがする。
今君の曇りなき叡智とさらけ出された本能との前に立って思う。君は畏るべきものを有つ人だ。君のものを見ていると、人が嘗て山野を駆け廻っていた時の荒魂が頭をもたげる。君は確かに人々の中に隠れている荒魂を呼び返す人だ。
君は美については人一倍恥ずかしさを有つやさしき人であるが、同時に全く畏れを知らない荒男だ。君が汗を流し、唾を飛ばし、時には躍り上がったりして話すように、現されたのも汗と流し、唾を飛ばし、躍り上がるかのようだ。
遺憾なことに、真当(ほんとう)のものは大抵は痛ましい中から生まれるものだ。君もそういう籤をひいた一人なのだ。君は大抵の人がへこたれる処をいつも立ち上がってしまう。それでいて君はやさしい清い人だ。そういう君を思うと身体中があつくなって来る。
君の仕事に対する喜びの深さが思いやられる。何事も克服しないではおかない君の強い喜びに今吾々は信頼する。君が火に水をかけるように振りかかって来る困難をじゅくじゅく消している姿を想像する。それから明るくて元気がよくてぱちぱちしている君が浮かび出す。君が物に触れ事に当たってとり出す 「驚き」 に思い至る。君が仕事を育てて行く夢に思い至る。
河井寛次郎
という手紙を棟方へ送っている。また、棟方が河井に宛てた葉書には
「お会い申したくたまりませね。お話し致してお手を握りたくなりました。」
と想いが綴られている。
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