とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

水持ちと水はけのバランス

2019年03月11日 | 日記
昨日は日没後から雨が降り出し、本日昼前まで降り続きました。雨上がりに畑へ行ったところ、道具小屋前の窪地に大きな水溜まりができていました。


同時刻、昨日レタスの種を蒔いた畝の様子。畝間に水がだぶつくこともなく、良好な水はけ具合です。降雨時に水溜まりができるような重粘土質土壌では、根の呼吸が阻害される上、嫌気性微生物の活動によって根腐れが発生しやすくなります。


しかし、水はけが良過ぎるのもまた問題で、砂質土壌では、雨水がすぐに排水されて土壌に保持されないため、水不足により作物が育ちません。また、砂質土壌には、養分保持力が低いという問題もあります。

一般的には、砂:粘土=6:4程度のバランスが良いと言われます(※シルトを考慮した土性三角図では、砂:シルト:粘土=5:3:2程度となる「植壌土」)。粘土が6割を超えるような土壌は、畑ではなく水田であり、粘土多目を好むタマネギでも、粘土5割程度にとどめるのが適正であるようです。
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